2015年8月18日 (火)

ブログと、メールアドレス変更のお知らせ

長らくやってきた当ブログですが、このたび、八起堂治療院のホームページに統合することにいたしました。 

新しいブログのリンクは、以下のとおりです。 
 
 
これまでに作成した分のデータは、当分はこのまま残しておき、そのまま見られるようにしておきます。
 
また、メールアドレスもこの機会に変更することといたしました。新しいアドレスは、
 
hakkidou.tam@gmail.com です。
 
こちらも、移行期間として古いメールアドレスも当分の間、使えるようにします。
 
ご覧くださっている皆様、どうぞよろしくお願いします。
 


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2015年4月16日 (木)

変形性関節症治療に関する考察

 医学書で「変形性関節症」を見ると、初期段階が「関節に変形がないが、痛む状態」とあります。考えてみれば不思議な話です。なぜ、すり減っていないのに痛むのでしょうか?
 
■関節摩耗の原因は、不正荷重にあり
 
 そもそも、関節がどうして摩耗するのでしょうか?
 突発性の関節軟骨壊死(原因不明)を除けば、関節の一部だけに力がかかる、不正荷重によるものが多いのです。
 
 関節に不正荷重を与える原因は、大きく分けて2つあります。
 
 1つは、アライメントの狂いからくる、力線のズレ。例えば、足関節の歪みが変形性膝関節症の原因になるようなケースです。
 
 2つ目は、筋肉そのものの緊張。
 肩、膝などの関節は、筋肉によって支えられ、安定しています。しかし一部の筋肉が緊張していると、骨が引っ張られて関節の運動中心がズレ、関節の荷重に偏りが生まれます。
 
 八起堂治療院では、五十肩の発生原因を、このような筋力の不均衡であろうと考えて治療しています(筋肉の習慣的緊張仮説)。
 
■筋肉そのものが原因の場合
 
 偏った荷重は、周辺組織(靭帯、関節包、歪みを支える筋肉)にも負荷をかけているはず。とすれば、関節軟骨がすり減るよりも早く、神経が多く敏感な周辺組織から痛みが始まる可能性は高いでしょう。
 また、強く緊張した筋肉は、それ自体も痛みを起こします。
 初期段階の痛みは、関節軟骨よりも、こうした周辺組織によるものが多いと考えられます。
 つまり、痛みが始まった段階ではまだ摩耗が少なく、回復可能なはず。関節の不正荷重を正すことが、治療の第一歩になります。
 
■鍼灸マッサージにできること
 
 初期の変形性関節症(関節炎)では、荷重バランスをとり、緊張しすぎた筋肉を元に戻してやることで進行を止めたり、治療できることになるでしょう。患者さんの立ち姿、動き方の観察から力線の狂いを見て、修正するわけです。 それは鍼灸やマッサージの得意分野でもあります。
 
 この分野については、さらに研究してゆこうと考えています。

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2015年2月18日 (水)

現代人が肉を食べることの合理性

Yakiniku_family_2  前回、プロテインを飲むとダイエットになってしまうという話を書きました。
 人体の構造からいえば、欠かせないのはタンパク質だということが確認できたところで、肉について、思うところがありました。
 
■玄米菜食は、今も健康食か?
 
 昔から日本人は米をたくさん食べてきたから、それが身体に合っているのだ、という意見があります。
 確かに、昔の日本人は米と豆を中心にした菜食に少量の魚介類だけで重労働を行っていました。
 明治の始めごろ、外国人医師が「スタミナがつくだろう」と、人力車の車夫に肉を食べさせたという記録も残っています。車夫はあっという間にバテてしまい「こんなものを食べたら、身体が重くて走れない」といったそうです。
 
 それでは、今でも日本人には玄米菜食がいいのか? そう言い切るには、昔と今の生活は違いすぎるように思われます。
 
■ハムスターと回り車
 
 ペットショップで、ハムスターなどが回り車を回しているのを見たことがあるでしょう。彼らは、遊びで走っているのではありません。もちろん、ストレス解消のためでもありません。必要なタンパク質を得るために走っているのです。
 
 ネズミたちの食事は、穀類などの植物性食が中心。炭水化物が多く、タンパク質の含有量は少なめ。カロリーが足りたところで食べるのをやめると、タンパク質が不足してしまうのです。
 そこでたくさん食べて、走ることによって余分な炭水化物を消費してタンパク質を身体に蓄えるのが、ネズミの戦略です。
 
■昔の生活、今の生活
 
 昔の日本人も同じです。米中心の菜食ではタンパク質が不足しますので、必要なタンパク質が取れるまで大量に食べなくてはなりません。
 
 明治期、一人あたりの一日の米は、だいたい4合から5合とされていたようです。茶碗にして8杯から10杯分。米だけで2100~2700キロカロリーになります。実際には、それでもタンパク質が不足していたようですが…。
 
 菜食で十分なタンパク質を摂ろうとしたら、毎日3000キロカロリーを超える量の食事をしなくてはなりません。身体を動かさなくなった現代人がこの生活をすれば、確実に太り過ぎになります。我々現代人の生活には、昔の人よりも高タンパクな食事が必要だということ。
 現代人が肉を食べるのは単に贅沢ということではなく、栄養学上の根拠があったということになりますね。
 

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2015年2月 2日 (月)

仙腸関節の手技療法

Photo_12  昨日(2015年2月1日)の「駆け込みドクター」は、「ナゾの痛み解明スペシャル」でした。原因の分からない痛みの原因はなにか、という話です。
 内科的な話は専門外なので、番組最後に出てきた仙腸関節の話を。 
 
■仙腸関節は、体幹の動きを作る
 
Photo_9  骨盤は、左右の「腸骨」(いわゆる腰骨)と、脊椎の下端である「仙骨」の3つの骨で出来ています。その仙骨と腸骨の間にある関節が、仙腸関節。
 
 仙腸関節の動きは、大げさに言えば羽ばたき運動です。骨盤を蝶に見立てれば、仙骨が胴体、左右の腸骨が羽根。
 両方が同時に動けば、衝撃吸収。片方が上がって、もう片方が下がれば、身体を横に曲げるときの補助になります。 
 この仙腸関節、筋力の不足や緊張、無理な動きなどで、引っかかって動きが止まってしまうことがあります。そうなると身体、とくに腰椎に負担がかかって、腰痛を始めとした痛みの原因になります。
 
■仙腸関節の治療は
 
 仙腸関節の不調の多くは、仙骨が腸骨の間で落ち込み、靭帯が張り詰めることによって起こります。
 そこで、手技で腸骨と仙骨の位置関係を調整して動きを回復させる治療を行います。
 
 ただ、この調整はかなり微妙なものです。仙腸関節は身体の深い部分にある上、正常でも動く範囲がわずか数ミリしかありません。その動きを手で感知しながら、適切な強さ・方向の操作を行わなければ、かえって悪化させることも。
 
 ここだけの話、仙腸関節の調整を学び始めた頃は、練習仲間と治療の練習をして、みんな腰痛を起こしたりしました(笑)。
 さすがに十数年の経験を積んだ今では、失敗することはありません。
 
 痛みが出て間もない頃に治療すると、仙腸関節の動きを回復するだけですぐに治ってしまうことも多いです。
 症状が出てから長い人の場合は、身体が不調に順応してしまっているので、筋肉の調整も含め、症状が落ち着くまでに何回か治療が必要になります。

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2015年1月30日 (金)

緊張性頭痛の、意外な原因

 テレビ番組「あのニュースで得する人損する人」
 2015年1月29日のテーマの一つは、頭痛でした。
 
 頭痛は大きく2つに分けられます。
 1つは、肩や首の筋肉が緊張して頭痛を起こす「緊張型頭痛」
 もう一つは、脳の血管が急速に拡張することで痛む「偏頭痛」
 原因が違うので対処法も異なります。
 
 今回の番組で一番のお得情報は、この2つの頭痛の見分け方。
 お辞儀するように頭を下げ、顔を左右に細かく振るのです。痛みが悪化するようなら偏頭痛とのこと。
 
 偏頭痛は、血管の拡張が原因ですから、身体を温めたり、マッサージすると悪化します。頭を冷やしたり、横になっておとなしくしておくことで改善します。
 緊張性頭痛は、肩こりや首のコリによるものですから、お風呂で身体を温めたり、マッサージをすると、改善します。
 以上、番組ダイジェスト。
 
■緊張性頭痛の、意外な原因
 
 私達のところにいらっしゃるのは、肩こりによる緊張性頭痛の方が多いです。もちろん、マッサージをすることによって収まります。
 
 ほとんどの場合、緊張性頭痛を起こす原因は姿勢です。とくに縫い物、書きもの、スマホなど、下を向く姿勢を長時間続けることで首の筋肉を緊張させ、頭痛を起こしている方が多いのです。
 縫い物やスマホは、できるだけ高い位置で作業をすることで、発症を防げます。書きものに関しては、傾斜机がオススメ(→ 「姿勢が良くなる傾斜デスク」 )
 
 ところで、緊張性頭痛を繰り返す方の場合には、他に調べてほしい原因が2つあります。一つは、視力。もう一つは歯です。
 
 目が疲れている方は、なぜか首前面の斜角筋が強く緊張することが多いのです。そこから頭痛を起こしがち。
 歯の方は、虫歯や歯周病の痛みで上手く噛むことができず、片方だけで噛むときに、頭の横にある咬筋が緊張して起きやすくなります。
 
 マッサージに来て下さるのは大歓迎ですが、あまりに繰り返す場合には、まずこの2つの原因を確かめると解決するかもしれません。 
 

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2015年1月23日 (金)

つま先が上がらないと、腰痛を起こす

 足の関節は、上に向かって20度まで上がり、下に向かって50度まで伸ばせます。
 
 わかりやすく言うと、つま先を上げた時に、足指の先がくるぶしの高さを越える位置まで上がり、下げた時に足の甲がすねと一直線になるのが正常。それより動く範囲が低い場合には、足関節の動きが制限されていると言えるでしょう。
 
 八起堂治療院は、腰痛でも肩こりでも、必ず足関節まで治療します。足関節のバランス崩れが、全身の不調を起こすからです。たとえば、腰痛など。
 
 足の固さが腰痛につながる理由は2つです。
 一つは、姿勢が崩れること。
 私たちが立っている時の姿勢は、体重の位置で決まってきます。
 両足を揃えて立ち、足先の方に体重をかけてみてください。自然に腰が伸びて、S字カーブを描くでしょう。
 ところが、つま先が上がらないと体重を前にかけることが出来ません。後ろに体重がかかるので、上半身を前に出してバランスをとって猫背になってしまいます。これが腰に負担をかけるのです。
 
 もう一つは、足を高く持ちあげなければならないこと。
 つま先が上がらないことで、足が地面に引っかかってしまうことがあります(何もないところでつまづいて転びそうになる人、いますよね?)
 これを防ぐためには、足を高く上げなくてはなりません。とくに、片方だけが不調の場合には、身体を傾けて歩いたり、つま先を開いて歩いたりするので、やはり身体のバランスが崩れます。
 
 足の関節が不調かどうかの見極めは、上に書いたように簡単です。
 また、ちょっとした不調なら、自分で治療することもできます。
 テストの方法と、足関節の調整方法を書いてあるページにリンクしておきますので、気になる方は試してみて下さい。

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2015年1月21日 (水)

ためしてガッテン2015年1月21日 天気痛の話

 雨が近づいてくると、古傷が痛む…。こういう人は、多いです。私のところに来てくださる患者さんでは、関節痛の方が多いですね。
 この天気による痛み、気圧と関係があることはわかっていたのですが、どういうメカニズムかははっきりしていませんでした。
 今回のガッテンは、それがはっきりしたという話。
 
■ガッテンの内容
 
 人間の身体で、もっとも気圧に敏感なのは耳です。
 耳の鼓膜より内側、内耳にはリンパの流れを感知する細胞があり、身体の運動を脳に伝えています。しかしその細胞は、気圧の変化にも反応して、身体運動と誤認します。目で見る運動と、耳で感じる運動のズレがストレスとなり、痛みを強く感じさせるのが、天気痛の原因とのこと。
 
 この、目と耳のズレによるストレスは、車酔いの発生する原理と同じです。そこで、痛みの予兆(眠気や、ぼーっとする感じ、締め付けられる感じなど)が出た時点で、酔い止めの薬を飲めば、痛みの発生を抑えられるという話でした。
 
 また痛みは精神的なストレスにも左右されるので、天気予報などで「いつ軽くなるか」という先の状況を予想することで、痛みを軽減できるとのことです。
 
■痛みは、合計で決まる
 
 今回の番組で面白かったのは、気圧変化、精神面などのストレスが、痛みを感じさせるということ。
 
 実は人間の神経は、コンピュータと同じようにデジタル形式になっています。つまり、反応をするかしないかの二択なのです。その、反応するかしないかの境目を、閾値と言います。
 
 身体的な痛みだけでは閾値に届かないものが、ストレスと合計されると、痛みを感じるところまで届いてしまう。
 痛みとストレスが足し算になるということが、個人的にはとても面白いものでした。どうやって、ストレスが足し算にならないように管理するかが、痛みの対策としては重要になりそうです。
 
■自信ありげな態度の効果
 
 昔から、治療をする人間には「口で治す」という言葉があります。
 どんなに自信がなくても
「大丈夫! 絶対治る!」
 と、自信ありげに断言することで、患者さんの痛みが消えてしまうことがあるのです。
 
 これもまた、先ほどの天気の問題と同じように、将来に前向きな予想をもらうことでストレスが減り、痛みが軽減するのでしょう。ハッタリのようなものですが、これはこれで、立派な治療だということになりそうです。
 
 まあ、私はこのハッタリが苦手なんですけどね…。

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2015年1月19日 (月)

医者、大喜びのノロ

 季節柄、ノロウイルスにかかる人が多いようですね。
 もうずいぶん前ですが、私もノロウイルスに感染したことがあります。
 
 まだノロウイルスがあまり話題になっていなかった1998年。
 当時は会社員だったので、ボーナスがありました。そこで妻と一緒にちょっと贅沢をしようと、フグ料理店に行ったのです。
 フグ料理店で料理を待つ間に、生牡蠣を頼み、二人で食べました。その日はとくに何の問題もなく、フグ料理を堪能して帰りました。
 
■医者、喜ぶ
 
 発症したのはその二日後。猛烈な気持ち悪さと嘔吐に襲われ、仕事を早退して病院に転げ込みました。
 症状を説明し、牡蠣を食べた話をしているうちに、医者の表情がだんだん変わってきました。そして、私を残して無言のまま席を立ち、事務室へ。しばらくして戻ってきた彼の手には、一冊の医学雑誌がありました。
 それを開くと、
「ほらこれ、これ! 書いてあるとおり!」
 満面の笑みで、医学雑誌を見せました。さらに朗読。
「感染経路、牡蠣。潜伏期間、2日。ね? ホントにそのままでしょう!」
 こっちはそれどころやないっちゅうねん! とツッコミたかったのですが、そんな気力はありませんでした。
 
 医者は、ニッコニコしたまま血液検査をし、腸の働きを見ると言って造影剤を飲ませてレントゲンを撮影し、薬を処方してくれました。そして笑顔で
「お大事に!」
 医者も人間。珍しいものを見ると、テンションが上がるのだと実感しましたね。
 
■妻は…
 
 ところでノロウイルス。
 一緒に牡蠣を食べたのに妻は発症せず。私から感染することもありませんでした。そういえば、この人は私がインフルエンザにかかった時(それも数回)も、ピンピンしていました。
 
 こっちはもしかしたら、人間とは別の生き物かもしれません。

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2015年1月16日 (金)

マッサージで1kg痩せる理由

 仕事柄、テレビの健康番組はチェックしています。といってもたいていは早送りで、気になるところだけ、普通の速度で。
 早送りでも画像が乱れないHDDビデオは、本当に便利です。
 
 さて。
 2015年1月15日「あのニュースで得する人損する人」は、前半がダイエット特集でした。
 最初のトピックが、マッサージで痩せる話。番組内では、足のマッサージと、全身の皮膚と筋肉を手でつまみ上げる動作を続けることで、リンパ液の流れを改善して、痩せた、というものでした。
 
 鍼灸マッサージ師としてコメントすると、マッサージをして痩せるのは事実です。私の治療院でも、
「マッサージの後で体重が減った!」
 というお客様の声は、何度も聞いたことがあります。それも、施術した次の日に。ということは、やはりマッサージをすれば痩せるのです…が、それにはカラクリが。
 
■痩せるのは、余分な水分の重さだけ
 
 リンパ液は、全身の細胞の隙間に存在します。普通は、身体が動くときの圧力変化で少しずつ移動して、最後はリンパ管に回収されます。ところが、運動の少ない現代人では、リンパが流れにくく、滞りがち。
 マッサージをすると、溜まっていたリンパ液が流され、余分な水分が排泄されて痩せることになります。
 
 また、肩などのコリも水分を含んでいます。コリは筋肉の緊張で血行が悪くなり、老廃物がたまった状態です。マッサージして緊張を取ると、血行が回復して、老廃物と水分が一緒に排泄されます。
 
 ただし、所詮は水分の排出なので、体重の減少には限界があります。
 八起堂治療院の場合、とくに深部のコリをとるために、手足の関節を大きく動かす操作をするので、かなりのリンパ液や老廃物を送り出します。それでもすぐに痩せるのは、1キログラムが限界。一度にそれ以上体重が減った、という人はいません。
 
■マッサージでもっと痩せるには?
 
 今回、テレビで紹介されていた方は、マッサージを続けることでもっと痩せていました。それはどうしてでしょうか? 考えられる理由は2つあります。
 
 ひとつは、継続的にリンパマッサージをすることで、リンパの通り道が整理され、リンパがたまりにくくなったことが上げられます。もっとも、これでは脂肪は燃焼しませんから、限界はありますね。
 
 もう一つは、血液やリンパの流れが改善されたことで、全身の代謝が上がったことです。リンパ液も血液も、細胞に酸素や栄養分(脂肪も!)を運ぶ働きをします。流れが良くなって、酸素と養分が十分に運ばれてくれば、細胞はカロリーを消費してくれるのです。
 
 どちらにしても、継続的なマッサージが必要なことは同じ。
 
■自分でマッサージできる運動
 
 もちろん、治療院でマッサージを受けていただければ、こちらはありがたいのですが(笑)、なかなか難しいと思います。そんな方におすすめしたいのは、中国でスワイショウと言われる運動です。といっても、運動そのものはみなさんもご存知のはず。
 
 足を開いて立ち、体をねじりながら両腕を左右に振り回す運動です。ラジオ体操などでおなじみですね。この運動は、全身の筋肉や皮下組織をまんべんなく動かすので、リンパの流れを改善する効果があります。ゆっくりでいいので、毎日何分か続けると、効果があります。
 
 もし、身体に固いところがあってうまくねじれなかったり、痛みが出たりする場合には、ご相談ください。

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2015年1月13日 (火)

骨盤の歪みを治す体操とは

 一昨日、関西放送の番組「よーいどんサンデー」で、骨盤の改善体操が紹介されていました。
 体操そのものは、以下のようなものでした。
 
①立った状態で、前後、左右に腰を動かし、最後にお尻をギュっと締める。
②足を前に伸ばして床に座り、左右の骨盤を上げながら、前に歩く(いわゆる骨盤歩き)
③椅子に座って、背筋を伸ばしたまま、ヒザを上げる(腸腰筋を鍛えるため)
         (指導 芦屋美整体院 納富亜矢子氏)
 
 
■骨盤を治す体操の原理
 
 骨盤を調整する話は、もはや健康番組の定番。いろんな方法が紹介されますが、基本的な方法は、ほとんど同じです。ポイントは、骨盤を大きく動かすこと。
 
 骨盤の歪みというのは、主に2つの要因で成り立っています。
 ひとつは、骨盤周りの筋肉が偏って緊張していること。左右の筋肉の片方だけが緊張すると、その筋肉に引っ張られて傾くわけです。
 足の長さが左右で違う、などというのも、骨盤が筋肉の緊張で傾いているから。
 
 もう一つは、仙腸関節のレベルでズレがあること。といっても、実際には仙腸関節のズレは数ミリ程度なので、それだけで見てわかるほど骨盤がゆがむことはありません。仙腸関節の動きが悪いことで、周辺の筋肉が緊張して、偏っているのです。
 
 ということで、骨盤調整運動は、骨盤周辺の筋肉を動かして伸ばし、また仙腸関節を動かすことでズレが元に戻ることを期待するわけですね。
 
■足の長さで治療効果がわかる?
 
 ついでながら。テレビなどで、
「足の長さが違いますねえ。(と言って施術)ほら、左右の長さが揃いましたよ!」
 と、治療効果をアピールする施術者がいます。
 実は足の長さは、足を引っ張って骨盤周辺の筋肉をストレッチするだけで、簡単に変わってしまいます。長さが変わったからといって、治療効果の証明にはなりません。
 治療効果は、痛みや違和感、動きやすさを基準に考えてくださいね。

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2015年1月 6日 (火)

腰痛は、筋肉の過緊張

 これだけ医学が進歩しても、原因がはっきりわからないのが、腰痛。
 ヘルニアなど、はっきりした原因が見つけられるのはわずか1割。残りの9割は、原因不明だそうです。
 
 それでは、腰痛の原因は何なのか? 腰の筋肉の肉離れとか、腰椎関節の捻挫などと言われることもありますが、捻挫や肉離れなら治療に来た方がすぐに治って帰られることの説明ができません。
 
 現在、八起堂の見解は「腰痛は腰部筋肉の過緊張による痛み」です。
 
 腰痛には、慢性の腰痛と、急性の腰痛(ぎっくり腰)がありますね。どちらも、筋肉の緊張によるものと考えます。
 長く続く緊張で、疲労して弱った筋肉が痛むのが慢性の腰痛。
 急な緊張で痙攣状態になるのが、急性腰痛(ぎっくり腰)。
 
■慢性の腰痛とは
 
 動けないほどではないが、じわっとした、嫌な痛みが続くのが慢性の腰痛です。とくに、同じ姿勢でいた時などに痛みが強くなることが多く、睡眠の後などに痛みが出ることもあります。
 
 痛みの原因は、緊張した筋肉の血行不良です。
 緊張した筋肉は固く締まって、血液の流れを邪魔します。血液から酸素や栄養分が取り入れられない筋肉が、痛みを発するのが、慢性腰痛。
 
 筋肉を緊張させる要因には、いろいろあります。同じ姿勢でずっといることもそうですし、ストレスが原因になることもあります。最近よく言われる、仙腸関節のズレ(引っかかり)も大きなファクターですね。
 
 長い時間が経つと、筋肉組織そのものが栄養不足で衰えて硬くなるので、よけいに痛みを起こしやすくなります。
 
■ぎっくり腰(急性腰痛)とは
 
 重いものを持ったり、急に動いたり、くしゃみをしたり。
 そうしたときに、腰に激痛が走るのが、ぎっくり腰です。足で起こる「こむらがえり」のように、急激な動きに反応した痙攣の痛みではないかと考えられます。
 仙腸関節のズレた瞬間に痛みが起きるのでは、という説もあります。確かに、腰痛の方の多くでズレて引っかかっているのは確かですが、それが痛みの中心であるかどうかは、意見の別れるところ。私は、要因の一つであって、痛みの発生場所ではないと考えていますが…。
 
 ただ、ぎっくり腰と言っても、全くの健康体から急にギックリ来ることは稀です。もともとの筋肉の不調(慢性腰痛)があって、弱っているところから起きることが多いのです。
 その意味では、慢性腰痛の間に治療することをおすすめします。
 
■治療は?
 
 対症療法としては、腰部の筋肉を緩めること。腰部の深いところまで緊張を解ければ、たいていの腰痛はすぐに楽になります。鍼をポイントに打ち、数分間待つのが最も早い方法です。鍼が苦手な方には、手を使って緩めます。
 
 その上で、根本治療として、緊張の原因となるような身体の歪みを整え、仙腸関節の引っ掛かりをとります。
 患者さんの生活について、緊張を起こすような姿勢を考えなおしたり、ストレスの解消をはかるのも治療の一環。
 
 腰痛にも、必ず原因があります。難しいように見えても、必ず改善してゆけます。

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2014年12月24日 (水)

筋肉へのTAM手技が、古伝の按摩に似てくる不思議

 TAM手技療法は、癒着を解く技術です。関節はもちろん、筋肉同士、あるいはその繊維が癒着している部分も解きほぐして治療を行います。
 
 最近、筋肉に対しての治療をやっていると思い出すのが、学校時代に習った太田晋斎『按腹図解』の『家伝導引三術』です。
 この書では、按摩の基本技術として「調摩、利関、解釈」という技術が紹介されています。調摩は、患部を撫でること。現在で言う軽擦法で、血液・リンパ液の循環を改善する方法です。利関は、関節の動きを改善すること。八起堂の関節TAMも、利関の一種ですね。
 
■導引の「解釈」は、揉捏法ではない
 
 今回気になっているのは「解釈」法。筋肉を解きほぐす方法です。
 一般的な解説では、家伝導引三術の「解釈」は、揉捏法と言われています。揉捏は、患部に圧を加えたまま、筋肉を横切るように指を動かす技術ですね。印象としては「ゴリゴリ押しこする」感じ。
 
 ところが、家伝導引三術の原書で紹介されている「解釈」の説明を見ると、揉捏とは全く違う印象を受けます。
「楽器の弦を弾くように、筋に指をかけ、軽く引くようにすべし」
 と記載されていたのです。
 圧を加えるとは、どこにも書いていません。指をかけて軽く引くというのですから、印象としては「クイッと引っ張る」感じ。
 
■筋肉と筋肉を引き離す「指をかけて引く」技法
 
 筋肉・筋膜の癒着をとるためには、筋肉同士、筋繊維同士を引き離すようにしなくてはなりません。たしかに筋肉に指をかけて引く、という操作はその目的に適しています。
 
 筋肉・筋膜へのTAM操作では、筋肉の隙間に指をかけて、横方向へ引っぱりながら移動してゆきます。筋肉はそれぞれ起始停止が違うので、指の入る隙間は意外とたくさんあり、うまく引くと、軽い操作でほぐれていきます。圧迫したり、ゴリゴリこすったりするのと違って、筋肉を痛める恐れも少ないものです。
 
 自分なりに工夫したつもりの技術が、10年以上も前に読んでいた古文献と一致する不思議。技術は、追求するうちにだんだん似てくるものなのかもしれません。

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2014年12月18日 (木)

ロコモティブ症候群を防ぐプロテインが売ってました

 ボディビルダーなどの、マッチョ御用達のサプリメントといえば、プロテイン。要するに、筋肉の元になるタンパク質です。アミノ酸(タンパク質の成分)の比率を筋肉などに合わせることで、筋肉を作りやすくなると言われています。
 以前はボディビルダーや、スポーツ選手専門だったプロテインにも、最近は、年配者向けの商品が出ました。
 
■昔は、お年寄りにプロテインという発想がなかった
 
 もう5,6年も前になりますが、プロテインを製造している会社に問い合わせたことがあります。
「このプロテイン、筋力が弱っているお年寄りに使ってもらったら、筋力増強に役立ちませんか?」
 
 当時担当していた患者さんで、筋力低下に悩んでいる方がいたのです。もしプロテインを飲むことで筋力がつくなら、生活の質を上げるのに有効なはず。
 もっとも、メーカーさんとしてもこの問い合わせには困ったようで、
「今のところデータはありません」
 という答えでした。
 
■年配者に合わせた成分のプロテインが!
 
 ところが先日、ドラッグストアの棚を見ていたら、ロコテインという名前の商品が。ロコって、ロコモティブ症候群のことか? と見てみたら、やっぱりそうでした。年配者専用のプロテインです。
 筋力が、年をとってからの生活に大事だと言われ始めて十数年。ここまで来たか、と思います。
 
 成分としては、普通のプロテインに、骨の強化のためのカルシウム、関節のためのグルコサミンやコンドロイチン配合です。なるほど、スポーツマン用とは成分のデザインが違っているのだと感心しました。
 
■長生きにはタンパク質
 
 長生きしている方の食生活を調査すると、タンパク質を多めにとっていることがわかったそうです。筋力や病気への抵抗力を上げるために、タンパク質が良い働きをするからだ、とのこと。つまり、長生きには肉や魚、大豆製品からタンパク質を取るのがおすすめです。
 
 とはいえ、食が細くてあまり食べられないという方の場合には、こうしたプロテインを使ってみるのも手かもしれません。筋力がついて、体がもっと軽くなれば、楽しく生活できるかしれません。
 
 ちなみに、こんな商品でした。

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2014年12月10日 (水)

膝の障害を予防する、ダッシュの方法

 前回、足を壊すという話で思い出したのが、膝の問題。スポーツによる酷使でよく故障させてしまう場所です。
 実は、膝は使い方1つで負担の大きさが変わる、代表的な場所です。
 
■「うさぎとび」がなくなったわけ
 
 昔、足の筋肉を鍛えるとして行われていた「うさぎとび」。相撲で言う「蹲踞(そんきょ)」の状態でジャンプして進んでいくトレーニングでした。今は、この運動は膝に良くないとして、行われなくなりました。
 
 うさぎとびが膝に悪いのは、膝を深く曲げて使うから。人間の膝は太腿の筋肉で動くのですが、その力は膝の前を通って下腿を動かします。深く曲げた状態では、膝の皿と大腿骨の間で強い摩擦を発生し、軟骨を痛めてしまうのです。
 また、力の方向を180度転換しなくてはならないので、運動の効率も悪くなります。
 つまり、膝を深く曲げた状態では十分な力を出せないということ。
 
■最も力を出せる角度
 
 運動選手が構えるとき、膝の力で一気に移動しようとするために、膝を深く曲げた状態で構えることが多いのです。
 しかし上述したとおり、深く曲げすぎると十分な力を出すことができず、膝にも良い影響が出ません。運動の効率やコンディションを考えるなら、あまり曲げすぎないほうが良いことになります。
 
 基本的には、一歩の歩幅が大きいほうが必要な力は大きく動き出しが遅くなります。その一方、小さい歩幅で歩数を多くすると、力は軽く動き出しは早くなりますが、一歩あたりの動きは小さくなります。
 
 どの角度が良いかはスポーツの種類や、個人の体格、癖によって変わるので、試しながら自分用の曲げ方を発見して下さい。
 
■余談…膝を抜く動き出し
 
 ここからは、ちょっとズレた話になります。
 
 以前、関東で古武術の道場に通っていた頃。
 地面を蹴らず、踏ん張らずに動くようにと指導されていました。後ろ側の足で地面を蹴るのではなく、前の足にかけた体重を抜くことで、移動する方法だったのです。後ろ足で蹴る方法は、緩んでいた筋肉が張って、動き出すためのタイムラグがあるので、遅くなるというのです。
 
 前足を抜くことで動く方法は、そのための練習が必要である上、大きく動くのは難しいものです。しかし、たしかに初動は早くなりますし、膝の負担も小さくなります。
 
 動きのバリエーションの1つとして、試してみるのはいかがでしょうか? 

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2014年12月 5日 (金)

三角骨によく似た、ねんざ後遺症…もう一つのパターン


 サッカーやバレエなどで問題になる、三角骨の痛み。病院で診断される人も多いです。以前、この診断には誤診があるという話を書きました。(「本当に三角骨障害ですか?」

 

 八起堂治療院には、三角骨と診断された方が時々、いらっしゃいます。だいたい3分の1は誤診で、TAM手技療法で関節周辺の癒着を取ると、痛みが消えてしまいます。

 

 この癒着部位について、以前は「距骨と踵骨の間の癒着がとれた時に痛みが消えることが多い」と書いていました。

 しかし、最近見た何人かの方では、別の部分が原因になっていました。それは、アキレス腱の通り道です。

 

■三角骨の典型的な痛み

 

 三角骨の典型的な症状は、つま先を下げた(伸ばした)ときに、かかとの上が痛むこと。三角骨が、脛骨と踵骨に挟まって痛むのです。

 

 三角骨疑いで来ていただいた方には、最初に「どんなときに、どこが痛むか」を確認します。ここで、かかと以外の部分が痛むようだと、問題は足根骨のどこかにある可能性が高いです。

 逆に、かかとの上が、つま先を伸ばした時に痛むと、本当の三角骨の可能性が高くなります。

 ということになっていたのですが…。

 

■アキレス腱の「コブ」

 

 かかとの上が痛む患者さんですが、痛む部位を注意深く触っていくと、妙なものがあります。アキレス腱の、くるぶしほどの高さにコブがあるのです。健康な人には、あまり見られません。足関節を動かすと、どうもその部分が目立つのです。

 

 そこで、コブの部分の皮膚にテンションをかけ、足関節操作。引っ掛かりが少ないので、かなり力がいります。すると、動きが良くなって、痛みが減少。もう一度と繰り返してみると、また改善します。

 両手がだるくなる頃になって、ようやく痛みが消えました。

 

 この方一人かと思っていたのですが、その後もこの部分の治療で治った方が数人(もちろん、治らなかった方も数人…)。

 どうやら、三角骨類似症状の、1つのパターンであることがわかってきました。

 

 そんなわけで、ねんざ後遺症のバリエーションは、まだたくさんあるようです。これから更に技術を磨いて、皆様のお役に立てればと思います。

 

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2014年12月 1日 (月)

膝・足を衝撃から守る

 昔、交通安全教室で言われたのですが、時速60㎞で衝突する車の衝撃は、時速30㎞で衝突する車の4倍になるのだそうです。

 物理学で言う「エネルギーは速度の二乗に比例」の法則は、どこでも有効。

 

 もちろん、人間の足でも同じです。飛んだり跳ねたりするとき足にかかる衝撃は、体重の何倍にもなるそうです。そうした衝撃が骨や関節に伝わって、ダメージを与えることもあります。

 

■衝撃が原因になる故障

 

 代表的なのが、マラソンランナーなどに発生する疲労骨折。地面に叩きつけられる足にかかる衝撃のダメージが骨に蓄積して、骨折を起こします。

 年配の女性に多い、変形性膝関節症でも同じです。足の筋力が弱って、ドシンドシンと歩くようになると、その衝撃が関節軟骨に伝わって、悪化することが知られています。


 それを防ぐためには、足を柔らかく着地させる必要があります。

 マラソンランナーなら、走るフォームを点検して骨や関節に負担をかけないようにするのがベスト。

 変形性膝関節症で悩んでいる方なら、膝を動かす関節の力をつけることで、柔らかく歩けるようになり、症状の進行を防ぐことができます。

 

■クッションにも頼ろう

 

 最近のランニングシューズは、クッション性がウリ。空気が入っていたり、弾力のあるゲルが入っていたりします。これは、衝撃から足を守るための工夫です。弾力によって衝撃が時間分散されて、ダメージが減ります。

 

 もっとも、きちんとした衝撃吸収材が入っているのは、スポーツシューズだけ。一般のビジネスシューズや、女性のシューズには入っていないものも少なくありません。

 普通に履く靴でそうしたものをお探しの方は、衝撃吸収作用のある中敷きを入れるのも1つの方法です。以前、足の裏が痛むという患者さんがいらっしゃいましたが、クッション性のある中敷きを入れたところ、痛みが出にくくなったとおっしゃっていました。

 最近は、薄いタイプの中敷きもできていますので、試してみてはいかがでしょうか?


・クッション中敷きの一例。下は、特に衝撃のかかる、かかとの部分を守るハーフタイプです。

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2014年11月24日 (月)

外反母趾にならない歩き方

 先日、テレビ番組「マツコの知らない世界」で、「ハイヒールがないと生きていけない」という女性が紹介されていました。とにかく、持っている靴すべてがハイヒール。登山するときさえも、ハイヒールで行くという徹底ぶり。

 

 ハイヒールは外反母趾になりやすいと言われていますが、この方は全く外反母趾になっていません。その秘訣は歩き方だとのこと。

「足の内側を押し出すように、歩くんです」

 

 全く、同感です!

 

 以前から書いているように、外反母趾の原因は、足の小指側に体重をかけることです。

 足の母趾が他の趾(あしゆび)にくらべて太いのは、その太さで体重を支えるため。何かの理由で体重が小趾側にかかると、その重さを支えるために、母趾を小趾側に引っ張るように筋肉が働きます。その筋肉が緊張して緩まなくなると、外反母趾になる、というわけ。

 したがって、母趾に体重をかける習慣があると、外反母趾の予防になります。


 このハイヒール好き女性が言うように、足の内側を押し出すようにする(つま先を少し外側に向ける)と、母趾が小趾よりも前になります。力の必要な蹴り出しを、母趾で行うので、外反母趾になりにくいのです。

 

 ちなみにこの歩き方、ハイヒールだと足がキレイに見える歩き方だとのこと。コツは、歩幅を横に広げないで、一直線に歩くようにすることだそうです。


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2014年10月10日 (金)

効果的な腰痛体操の方法

 腰痛の治療、予防法の1つに、腰痛体操があります。腰回りの筋肉を鍛えることで腰の負担を減らし、痛みを減らそうという考え方です。

 しかし、この腰痛体操をやっている人は、意外に少ないのです。あまり効果が感じられないというのがその理由。

 もしかして「鍛える」という考え方が問題かもしれません。

 

■痛んでいるのは「腰の筋肉」

 

 昔は、腰痛の原因は「椎間板ヘルニア」だと思われていました。だから、筋肉を鍛えて、ギプス代わりにしようと考えられていたのです。しかし、腰痛患者のMRIをとっても、ヘルニアが映らないことから、現在は否定されています。

 

 治療経験から言えば、多くの腰痛の痛みは、筋肉の緊張によるものです。

 実際、腰痛の方では、腰の筋肉がひどく緊張して固くなっていますし、その筋肉に鍼をして緊張を解くだけで、ほとんどの痛みが取れることからわかります。

 

・緊張による血行不良で、じわじわと痛んでいるのが慢性腰痛。

・何かのはずみで、筋肉が極端に緊張(けいれん)を起こしたのが、ぎっくり腰などの急性腰痛

 

 と、考えればいいでしょう。

 

■腰痛体操は「ゆるめる」ことが必要

 

 腰の筋肉は、身体を支える筋肉。日常のあらゆるところで活躍します。

 しかし、いつも力を入れていると、力の抜き方を忘れてしまいます。それが腰の固さであり、腰痛の原因です。

 

 腰痛体操をするときも、単に力むことばかり考えていると、逆効果です。力を入れたら、抜く。その切替を練習することが、ほんとうの意味で腰痛を治すことにつながります。

 

■腰痛体操の正しいやり方

 

 どんな動作をするかについては、腰痛体操で検索してください。体操の動作は、正直なところどれでも構いません(笑)。

 大事なのは、力の抜き方。力んだ筋肉を、いかに柔らかくするかです。

 

 腰痛体操は大きく分けて、腰の筋肉を伸ばすストレッチと、筋肉を鍛えるトレーニングの2つでできています。そこで、

 

・痛みが強い時には、主にストレッチ

・痛みが減少してから、トレーニング

 

 を行います。

 トレーニングをするときには、力み続けるのではなく、1つの動作を終えたら、力を抜いて「ダラーン」とすること。力を入れる時と、抜くときをはっきり区別するのです。

 上手く力を抜けるようになると、腰の緊張が減り、腰痛を防ぐのに役立ちます。

 

■個人的な話ですが…

 

 私の仕事も、前かがみになることが多いので、軽い腰痛を起こすことがあります。なにか腰をほぐす体操をしようと思い、始めたのがフラフープ。子供のものを取り上げて、テレビを見ながら10分くらい。

 せいぜい20回しか回せないので、何度も拾いながらの運動ですが、これが意外に効きます。

 

 腰の筋肉を大きく動かすので、血行が良くなること、前後に動かすことで力を入れたり抜いたりの切り替えをすることがいいのでしょう。腰にじわじわ痛みを感じる程度なら、これだけで治ってしまいます。

 

 今は百円ショップでも売っていますので、動かせる程度の軽い腰痛の方はお試しください。

 

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2014年7月23日 (水)

子供の足の歪みについて

 八起堂治療院は足の歪み治療を重視しているので、このブログでもよく足の歪みに触れています。主な原因は、捻挫の後遺症や、立ち仕事のむくみが元になっていることが多いのです。ただ、実際には生まれつきのものもあるのではないかと考えています。

 先日、そのことを灯台下暗しで体験しました。


 私の妻の右足には、つま先が外に向かってねじれる歪みがありました。歪みの原因について、何か心当たりはないかと聞いても、全く記憶に無いとのこと。

 この歪みは治療家になってから何度も調整を行い、今はほとんど気にならない程度まで改善しました。


 ところが少し前、娘が歩いているの見た妻が

「肩の高さに左右差がある」

 と言い出しました。ごく微妙な差ですが、確かに左右差があります。念のためと足を見てみると、右足首に歪みが。それも、妻と全く同じ形です。


 骨の形なのか靭帯の性質なのかはわかりませんが、ケガをするような心当たりがなく、全く同じ形になっていたところを見ると、やはり生まれつきのものと考えた方が良さそうです。


 もちろん、調整しました。

 足が小さいので細心の注意を払いながら、癒着部を取り、短縮した組織を伸ばす操作を行いました。二週間くらいの間隔で何度か行うことで、ほぼ左右の足が揃いました。歩き方も普通の状態に。

 やはり子供の方が組織が固まっていないので、時間がかかりませんでしたね。


 こうした歪みも、長い間にはあちこちに影響するかもしれません。もし、子供さんの歩き方を見ていて、気になることがあれば、一度調べてあげるのがいいかもしれません。


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2014年7月10日 (木)

アシスト付き自転車は、最高のエクササイズマシンだ!

 この数年、出張治療にはバイクを使っていました。

 一時期、体力を付けようと普通の自転車を使っていたこともあります。わずか数ヶ月で血液の中性脂肪が恐ろしく下がった(79→47)ので運動になっていることは確かです。

 しかし奈良は意外に坂の多い町。患者さんの家に着いた時に汗だくになっていては話になりませんので、バイクに戻っていたわけです。

 

 そこで先日、電動アシスト自転車を手に入れました。ペダルを踏み込む力に応じてモーターが補助してくれる自転車です。

 乗ってみると、不思議な乗り心地です。一番力のかかる乗り始めと、坂道でアシストが効くのですが、自分の力以上に加速する感じは、自転車というよりもバイクに似ています。

 

■一定の負担で走り続けられる

 

 普通の自転車は、坂道になると急に身体への負荷が増えます。変速機がついていても、ペダルが多少軽くなるだけで、足を動かす回数は増えるので、結果としてあまり楽にならないのです。

 

 ところがアシストつき自転車だと、負担の増える坂道でアシストが働きます。平地を走る時より、わずかにペダルが重くなるだけで走れるので、身体に負担がかかりません。

 それでも辛い時には、速度を落とすというワザがあります。アシストは低速の時に強くなる設計なので、遅いほど楽に走れるわけ。

 

 一定の負荷で走り続けられるという意味では、普通の自転車と違ってジムのエアロバイクに近いものがあります。時間を無駄にせず、運動したい人には最適ですね。

 とくに、体力が落ちてきたなと思われる方におすすめ。それぞれの体力に合わせて運動できます。

 
 

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