変化…前回の続き
「脳のトレーニング」が盛んに言われていますが、もっとも有効なのは、新しい技能の習得だそうです。どんな体操でも練習でも、有効なのは最初のうちだけ。そのうち動きや思考のパターンが脳にインプットされ、それをなぞるだけになります。こうなると何度繰り返しても脳には刺激が加わらないためトレーニングにならないとか。
安定は衰退。新しい体験をすることが、健康上必要だ、ということになります。
で、ここからが前回の続きですが、障害やトラブルは、そういう意味で役に立っているのではないか、とも考えられます。
先日、テレビで面白い作曲ソフトウェアの話をしていました。CACIEという作曲支援ソフトで、作曲に遺伝アルゴリズムを使っているとのこと。
このソフトは、ランダムに16のフレーズを作成します。使い手は、その中から自分好みのフレーズを選び出します。するとコンピュータは選ばれたフレーズを組み合わせ発展させて、また16のフレーズを作ります。これを繰り返しているうち、自動的にその人好みの曲が作成されるという仕組みです。
面白いのは、好みでないフレーズも一定の割合で用いられること。また、それまでとは関係のない新しいフレーズも、突然変異的に入り込んで来ます。
ソフト作成者いわく、好きなフレーズだけ残していると、いつも同じような曲ばかりになってしまうので、わざと好きでない音も残すとのこと。好きでない音が混ざることで、本人も気づかなかった好みや、新たなフレーズが発見されて新鮮な作曲が出来るらしいのです。
好みのものばかりに囲まれると、人間は同じパターンの中に閉じこもってしまう。嫌なもののはずが、可能性を広げ衰退を防いでいるわけです。
ケガや病気で人生観が変わった、という人もいるわけですから「障害は役に立つ」と割り切ることが出来れば、人生が楽しそう。
「じゃあお前は障害が好きか」言われたら、確かに好きではないのですが…。
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