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2009年2月18日 (水)

役立つ雑音

 いまでこそ寝つきの良さは折り紙付ですが、昔は眠れないこともありました(ごくまれに)。

 こんなときは、ちょっとした音が気にかかったりしました。風の音や、遠くの車の音、挙句には時計の動く音までうるさく感じたものです。

「もっと静かなら眠れるのに…」と思ったりしましたが、今にして思えば逆でしたね。静か過ぎる環境は、かえって神経を敏感にするのです。

 人間が一番リラックスできるのは、適度で変化の少ない雑音の中だそうです。 変化が少ない、というのは、音の大きさが変わるたびに神経が刺激されるため。単調なほうがいいのです。

 「意味がない音」であることも必要です。人の言葉や、歌詞のある歌では、つい聞き取ろうとしてしまうため、リラックスすることも集中することもできません。
 学生のみなさん、歌を聴きながら勉強するなんて、無理な話ですよ?

 ある会社では、社員が仕事に集中できるように社内に単調な音を流しているとのこと。他の社員が電話する声や、関係ない会話が雑音で打ち消されて、仕事の能率が上がったといいます。

 この話に感心して、私もやってみることにしました。「せせらぎの音」とか「波の音」といった環境音のCDを買ってきて、電車などで聞くことにしたのです。なるほど、車内の会話や雑音が聞こえなくなり、集中できました。なかなかのスグレモノです。

 と思っていたのですが、つい数日前に気付きました。

 手元のラジオをFMにして、チューナーを音声の入らないところにあわせると、「サー」という、いわゆる砂嵐の音になります。こちらの音の方が変化が少ない分、安定して騒音を打ち消せて、はるかに実用的だったのです。べつにCDを買うこともなかったのでは?

 いいですけどね、環境音CDは治療室で使いますから…。

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