« TAM手技療法に関する質問 …外反母趾編 | トップページ | TAM手技療法への質問 足底筋膜炎 »

2012年1月 8日 (日)

習慣的緊張について

 去年の一月、このブログで「今年はTAM手技療法の講座を始めます」と書いておりました。
 年は明けましたが、未だに講座を始めておりません。
 
 理由の一つは、技術が変化し続けてまとまらないことです。
 去年のブログでは「そろそろ技術もまとまってきたので」などと書いていましたが、どうしてもやっているうちに変化してしまいます(具体的には、よりピンポイントを狙うようになったことと、複数の関節に同時にテンションをかけて扱うようになったことなど)。
 しかしそれよりも大きいのは、治療のテーマが変わってきていることです。

 最近のテーマは「筋肉の習慣的緊張」。

・習慣的緊張とは
 筋肉は、脳の指令によって緊張したり弛緩したりしています。しかし全身に数えきれないほどある筋肉を、いちいちオン・オフするのは大変です。脳という大食いの(2%の重量しかないのに20%ものエネルギーを使う)器官でムダを省くには、指令を減らさなければなりません。
 その方法は二つ。
 
 一つはいくつもの筋肉を別々に使うのをやめ、まとめてオン・オフすること。もちろん、動きは雑になります。訓練しないと不器用になるのは、そのほうが脳の負担が少なくて済むからでしょう。
 
 もうひとつは、一部の筋肉をオンのままにしてしまうこと。緊張したまま固めておけば、指令そのものが必要なくなります。
 現代生活は一つの姿勢でいることが多いので「オンのまま」はとても便利です。しかし筋肉にとっては過酷な状態。血管の圧迫で血行が悪化し、疲弊します。さらに緊張状態が続けば痛み出し、やがて筋肉そのものが硬化して細く固まってしまいます。
 これが肩こり・腰痛の原因ではないか、というのが今考えている「習慣的緊張仮説」です。

 そこで神経に働きかけて、この緊張をオフにすることが出来れば不調を解消することができると考えました。具体的には古武術をヒントに、筋感覚に働きかける方法を研究中です。
 
 この理論は肩こり、腰痛だけではなくスポーツ選手の成績や、老化による体の固さ、血圧上昇、太りやすさにまで幅広く関わっているのではないかと考えています。関わる範囲が広い分だけ面白く、また緊張を解く方法も精妙で工夫のしがいがあります。

 癒着を取る技術と、筋緊張を解く技術を合わせることができれば、さらに良い治療ができるのではないかと楽しみにしています。

|

« TAM手技療法に関する質問 …外反母趾編 | トップページ | TAM手技療法への質問 足底筋膜炎 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119526/53684920

この記事へのトラックバック一覧です: 習慣的緊張について:

« TAM手技療法に関する質問 …外反母趾編 | トップページ | TAM手技療法への質問 足底筋膜炎 »