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2014年12月30日 (火)

カメラで姿勢をチェック

 劇作家・演出家の鴻上尚史に「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」という著作があります。
 
■頭のなかの自分と、実際の自分
 
 舞台役者は、声や感情、身体を使いこなして、多くの人生を演じます。ちょっとした声や、身体の動かし方で、役者としての存在感が変わってくるわけですから、本格的な役者は身体動作に関しても普通の人よりずっと高い意識を持っていなくてはなりません。
 
 基本は、自分の身体が、いまどんな状態になっているかを自分でわかっていること。
 たとえば、鏡の前に立ち、目を閉じたまま、両手を水平に広げます。目を開けたときに、本当に両手が水平になっているかどうか。
 
 自分の頭のなかにある自分の姿と、他人から見た姿が一致することで、客観的に自分の姿を見られるようになり、伝えるための演技が可能になるのというのです。
 
■ケータイやスマホで姿勢をチェック!
 
 こういう感覚は、肩こりや腰痛について考えるときにも必要です。
 私達が治療する患者さんでも、腰痛や肩こりの方は、自分では気がつかないうちに、辛い姿勢をとっていることがあります。
 思っているよりも前かがみ。思っているよりも傾いた姿勢。思っているよりも、うつむきすぎている…。
 
 自分の姿勢に自分で気づくことは、思っている以上に難しいものです。
 とくに、仕事などで集中している時に、姿勢に注意することは至難。だからこそ、自分の姿勢をチェックする方法があるといいですね。
 
 具体的には、自分の姿勢を、カメラなどで撮影してみること。ケータイやスマホの動画撮影でも、姿勢を客観的に見る材料には十分です。
 動画の自分撮りは慣れるまで恥ずかしい感じもしますが、一度お試しください。大抵の場合、思いがけないほどの姿勢の崩れに驚きますよ。

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2014年12月25日 (木)

年末は大晦日まで、年始は2日から

 今年は帰省の予定がないので、年末は大晦日まで、年始は2日から営業します。
 休みは短いですが、お世話になっている老人ホームの訪問マッサージに、むやみに間隔を開けなくてすむという理由もあります。
 さすがに元日はお休みです。朝から飲むので…。
 
 年末年始に御用の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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2014年12月24日 (水)

筋肉へのTAM手技が、古伝の按摩に似てくる不思議

 TAM手技療法は、癒着を解く技術です。関節はもちろん、筋肉同士、あるいはその繊維が癒着している部分も解きほぐして治療を行います。
 
 最近、筋肉に対しての治療をやっていると思い出すのが、学校時代に習った太田晋斎『按腹図解』の『家伝導引三術』です。
 この書では、按摩の基本技術として「調摩、利関、解釈」という技術が紹介されています。調摩は、患部を撫でること。現在で言う軽擦法で、血液・リンパ液の循環を改善する方法です。利関は、関節の動きを改善すること。八起堂の関節TAMも、利関の一種ですね。
 
■導引の「解釈」は、揉捏法ではない
 
 今回気になっているのは「解釈」法。筋肉を解きほぐす方法です。
 一般的な解説では、家伝導引三術の「解釈」は、揉捏法と言われています。揉捏は、患部に圧を加えたまま、筋肉を横切るように指を動かす技術ですね。印象としては「ゴリゴリ押しこする」感じ。
 
 ところが、家伝導引三術の原書で紹介されている「解釈」の説明を見ると、揉捏とは全く違う印象を受けます。
「楽器の弦を弾くように、筋に指をかけ、軽く引くようにすべし」
 と記載されていたのです。
 圧を加えるとは、どこにも書いていません。指をかけて軽く引くというのですから、印象としては「クイッと引っ張る」感じ。
 
■筋肉と筋肉を引き離す「指をかけて引く」技法
 
 筋肉・筋膜の癒着をとるためには、筋肉同士、筋繊維同士を引き離すようにしなくてはなりません。たしかに筋肉に指をかけて引く、という操作はその目的に適しています。
 
 筋肉・筋膜へのTAM操作では、筋肉の隙間に指をかけて、横方向へ引っぱりながら移動してゆきます。筋肉はそれぞれ起始停止が違うので、指の入る隙間は意外とたくさんあり、うまく引くと、軽い操作でほぐれていきます。圧迫したり、ゴリゴリこすったりするのと違って、筋肉を痛める恐れも少ないものです。
 
 自分なりに工夫したつもりの技術が、10年以上も前に読んでいた古文献と一致する不思議。技術は、追求するうちにだんだん似てくるものなのかもしれません。

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2014年12月18日 (木)

ロコモティブ症候群を防ぐプロテインが売ってました

 ボディビルダーなどの、マッチョ御用達のサプリメントといえば、プロテイン。要するに、筋肉の元になるタンパク質です。アミノ酸(タンパク質の成分)の比率を筋肉などに合わせることで、筋肉を作りやすくなると言われています。
 以前はボディビルダーや、スポーツ選手専門だったプロテインにも、最近は、年配者向けの商品が出ました。
 
■昔は、お年寄りにプロテインという発想がなかった
 
 もう5,6年も前になりますが、プロテインを製造している会社に問い合わせたことがあります。
「このプロテイン、筋力が弱っているお年寄りに使ってもらったら、筋力増強に役立ちませんか?」
 
 当時担当していた患者さんで、筋力低下に悩んでいる方がいたのです。もしプロテインを飲むことで筋力がつくなら、生活の質を上げるのに有効なはず。
 もっとも、メーカーさんとしてもこの問い合わせには困ったようで、
「今のところデータはありません」
 という答えでした。
 
■年配者に合わせた成分のプロテインが!
 
 ところが先日、ドラッグストアの棚を見ていたら、ロコテインという名前の商品が。ロコって、ロコモティブ症候群のことか? と見てみたら、やっぱりそうでした。年配者専用のプロテインです。
 筋力が、年をとってからの生活に大事だと言われ始めて十数年。ここまで来たか、と思います。
 
 成分としては、普通のプロテインに、骨の強化のためのカルシウム、関節のためのグルコサミンやコンドロイチン配合です。なるほど、スポーツマン用とは成分のデザインが違っているのだと感心しました。
 
■長生きにはタンパク質
 
 長生きしている方の食生活を調査すると、タンパク質を多めにとっていることがわかったそうです。筋力や病気への抵抗力を上げるために、タンパク質が良い働きをするからだ、とのこと。つまり、長生きには肉や魚、大豆製品からタンパク質を取るのがおすすめです。
 
 とはいえ、食が細くてあまり食べられないという方の場合には、こうしたプロテインを使ってみるのも手かもしれません。筋力がついて、体がもっと軽くなれば、楽しく生活できるかしれません。
 
 ちなみに、こんな商品でした。

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2014年12月16日 (火)

足の指を曲げて、腰痛を治す話

 今回は、他の記事の紹介。

 腰痛の原因は足の指だ、と提唱する先生の話です。 
 足の指を使えるようになると、足の歪みが減って、腰痛を始め、全身の不調が治るとしています。そのために、足の指だけで体重を支えて立てるように訓練するとか。
 
 たしかに、足の指が使えるようになると、体重を支える位置が後ろから前に変わります。かかと側に体重がかかっていると、腰が丸くなりやすいのですが、つま先側で支えるようにすると、理想的なカーブになります。それで腰痛が防げる、と。納得の理論ですね。
 
 詳しくは、元の記事を見ていただくとして…。 
 

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2014年12月10日 (水)

膝の障害を予防する、ダッシュの方法

 前回、足を壊すという話で思い出したのが、膝の問題。スポーツによる酷使でよく故障させてしまう場所です。
 実は、膝は使い方1つで負担の大きさが変わる、代表的な場所です。
 
■「うさぎとび」がなくなったわけ
 
 昔、足の筋肉を鍛えるとして行われていた「うさぎとび」。相撲で言う「蹲踞(そんきょ)」の状態でジャンプして進んでいくトレーニングでした。今は、この運動は膝に良くないとして、行われなくなりました。
 
 うさぎとびが膝に悪いのは、膝を深く曲げて使うから。人間の膝は太腿の筋肉で動くのですが、その力は膝の前を通って下腿を動かします。深く曲げた状態では、膝の皿と大腿骨の間で強い摩擦を発生し、軟骨を痛めてしまうのです。
 また、力の方向を180度転換しなくてはならないので、運動の効率も悪くなります。
 つまり、膝を深く曲げた状態では十分な力を出せないということ。
 
■最も力を出せる角度
 
 運動選手が構えるとき、膝の力で一気に移動しようとするために、膝を深く曲げた状態で構えることが多いのです。
 しかし上述したとおり、深く曲げすぎると十分な力を出すことができず、膝にも良い影響が出ません。運動の効率やコンディションを考えるなら、あまり曲げすぎないほうが良いことになります。
 
 基本的には、一歩の歩幅が大きいほうが必要な力は大きく動き出しが遅くなります。その一方、小さい歩幅で歩数を多くすると、力は軽く動き出しは早くなりますが、一歩あたりの動きは小さくなります。
 
 どの角度が良いかはスポーツの種類や、個人の体格、癖によって変わるので、試しながら自分用の曲げ方を発見して下さい。
 
■余談…膝を抜く動き出し
 
 ここからは、ちょっとズレた話になります。
 
 以前、関東で古武術の道場に通っていた頃。
 地面を蹴らず、踏ん張らずに動くようにと指導されていました。後ろ側の足で地面を蹴るのではなく、前の足にかけた体重を抜くことで、移動する方法だったのです。後ろ足で蹴る方法は、緩んでいた筋肉が張って、動き出すためのタイムラグがあるので、遅くなるというのです。
 
 前足を抜くことで動く方法は、そのための練習が必要である上、大きく動くのは難しいものです。しかし、たしかに初動は早くなりますし、膝の負担も小さくなります。
 
 動きのバリエーションの1つとして、試してみるのはいかがでしょうか? 

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2014年12月 5日 (金)

三角骨によく似た、ねんざ後遺症…もう一つのパターン


 サッカーやバレエなどで問題になる、三角骨の痛み。病院で診断される人も多いです。以前、この診断には誤診があるという話を書きました。(「本当に三角骨障害ですか?」

 

 八起堂治療院には、三角骨と診断された方が時々、いらっしゃいます。だいたい3分の1は誤診で、TAM手技療法で関節周辺の癒着を取ると、痛みが消えてしまいます。

 

 この癒着部位について、以前は「距骨と踵骨の間の癒着がとれた時に痛みが消えることが多い」と書いていました。

 しかし、最近見た何人かの方では、別の部分が原因になっていました。それは、アキレス腱の通り道です。

 

■三角骨の典型的な痛み

 

 三角骨の典型的な症状は、つま先を下げた(伸ばした)ときに、かかとの上が痛むこと。三角骨が、脛骨と踵骨に挟まって痛むのです。

 

 三角骨疑いで来ていただいた方には、最初に「どんなときに、どこが痛むか」を確認します。ここで、かかと以外の部分が痛むようだと、問題は足根骨のどこかにある可能性が高いです。

 逆に、かかとの上が、つま先を伸ばした時に痛むと、本当の三角骨の可能性が高くなります。

 ということになっていたのですが…。

 

■アキレス腱の「コブ」

 

 かかとの上が痛む患者さんですが、痛む部位を注意深く触っていくと、妙なものがあります。アキレス腱の、くるぶしほどの高さにコブがあるのです。健康な人には、あまり見られません。足関節を動かすと、どうもその部分が目立つのです。

 

 そこで、コブの部分の皮膚にテンションをかけ、足関節操作。引っ掛かりが少ないので、かなり力がいります。すると、動きが良くなって、痛みが減少。もう一度と繰り返してみると、また改善します。

 両手がだるくなる頃になって、ようやく痛みが消えました。

 

 この方一人かと思っていたのですが、その後もこの部分の治療で治った方が数人(もちろん、治らなかった方も数人…)。

 どうやら、三角骨類似症状の、1つのパターンであることがわかってきました。

 

 そんなわけで、ねんざ後遺症のバリエーションは、まだたくさんあるようです。これから更に技術を磨いて、皆様のお役に立てればと思います。

 

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2014年12月 3日 (水)

ダイジェスト・2014年12月3日「あさイチ!」足底腱膜炎の話

 仕事がら、健康関係のテレビは録画してみるようにしています。といっても、早回しで要点を見るだけ。それくらい、健康番組は多いわけですが…。
 
 さて、今日のNHK「あさイチ!」は、女性の足の痛みの特集でした。最初の項目は、足底腱膜炎。足裏が痛くなる症状についてです。
 足裏の負担という意味で前回の話につながるところがあるので、ダイジェストを書いてみます。
 
 足底腱膜は足の裏の、踵から指の付け根までをつないでいるスジです。このスジが弓の弦のように張っていることで、土踏まずがペタンと潰れないようになっています。
 長時間立っていたり、激しいスポーツで使い過ぎたりすることで、この足底腱膜が引っ張られすぎて炎症をおこすのが、足底腱膜炎です。
 痛む場所は、親指の付け根から土踏まず、踵までの間。朝起きた時や、長時間座った後の第一歩が痛むときに、足底腱膜炎を疑ったほうが良いとのことです。
 
 番組では、自分でできる治療法として、足底腱膜のストレッチを紹介していました。方法は、
①座った状態で、足を反対側の膝の上に載せ
②つま先を手でつつみこむようにして上に反らせ
③20秒、そのままキープ。
 
 これを、一日に10回程度行います。根気よく続けると、2,3週間くらいで痛みが引いてくるとのことでした。
 
 その他には、強剛母趾と言って、足の骨の一部が出っ張ってきて痛む症状や、痛風について。
 何にせよ、原因不明の痛みが続く場合には、医者に行ったほうがいいというお話でした。

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2014年12月 1日 (月)

膝・足を衝撃から守る

 昔、交通安全教室で言われたのですが、時速60㎞で衝突する車の衝撃は、時速30㎞で衝突する車の4倍になるのだそうです。

 物理学で言う「エネルギーは速度の二乗に比例」の法則は、どこでも有効。

 

 もちろん、人間の足でも同じです。飛んだり跳ねたりするとき足にかかる衝撃は、体重の何倍にもなるそうです。そうした衝撃が骨や関節に伝わって、ダメージを与えることもあります。

 

■衝撃が原因になる故障

 

 代表的なのが、マラソンランナーなどに発生する疲労骨折。地面に叩きつけられる足にかかる衝撃のダメージが骨に蓄積して、骨折を起こします。

 年配の女性に多い、変形性膝関節症でも同じです。足の筋力が弱って、ドシンドシンと歩くようになると、その衝撃が関節軟骨に伝わって、悪化することが知られています。


 それを防ぐためには、足を柔らかく着地させる必要があります。

 マラソンランナーなら、走るフォームを点検して骨や関節に負担をかけないようにするのがベスト。

 変形性膝関節症で悩んでいる方なら、膝を動かす関節の力をつけることで、柔らかく歩けるようになり、症状の進行を防ぐことができます。

 

■クッションにも頼ろう

 

 最近のランニングシューズは、クッション性がウリ。空気が入っていたり、弾力のあるゲルが入っていたりします。これは、衝撃から足を守るための工夫です。弾力によって衝撃が時間分散されて、ダメージが減ります。

 

 もっとも、きちんとした衝撃吸収材が入っているのは、スポーツシューズだけ。一般のビジネスシューズや、女性のシューズには入っていないものも少なくありません。

 普通に履く靴でそうしたものをお探しの方は、衝撃吸収作用のある中敷きを入れるのも1つの方法です。以前、足の裏が痛むという患者さんがいらっしゃいましたが、クッション性のある中敷きを入れたところ、痛みが出にくくなったとおっしゃっていました。

 最近は、薄いタイプの中敷きもできていますので、試してみてはいかがでしょうか?


・クッション中敷きの一例。下は、特に衝撃のかかる、かかとの部分を守るハーフタイプです。

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