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2015年1月30日 (金)

緊張性頭痛の、意外な原因

 テレビ番組「あのニュースで得する人損する人」
 2015年1月29日のテーマの一つは、頭痛でした。
 
 頭痛は大きく2つに分けられます。
 1つは、肩や首の筋肉が緊張して頭痛を起こす「緊張型頭痛」
 もう一つは、脳の血管が急速に拡張することで痛む「偏頭痛」
 原因が違うので対処法も異なります。
 
 今回の番組で一番のお得情報は、この2つの頭痛の見分け方。
 お辞儀するように頭を下げ、顔を左右に細かく振るのです。痛みが悪化するようなら偏頭痛とのこと。
 
 偏頭痛は、血管の拡張が原因ですから、身体を温めたり、マッサージすると悪化します。頭を冷やしたり、横になっておとなしくしておくことで改善します。
 緊張性頭痛は、肩こりや首のコリによるものですから、お風呂で身体を温めたり、マッサージをすると、改善します。
 以上、番組ダイジェスト。
 
■緊張性頭痛の、意外な原因
 
 私達のところにいらっしゃるのは、肩こりによる緊張性頭痛の方が多いです。もちろん、マッサージをすることによって収まります。
 
 ほとんどの場合、緊張性頭痛を起こす原因は姿勢です。とくに縫い物、書きもの、スマホなど、下を向く姿勢を長時間続けることで首の筋肉を緊張させ、頭痛を起こしている方が多いのです。
 縫い物やスマホは、できるだけ高い位置で作業をすることで、発症を防げます。書きものに関しては、傾斜机がオススメ(→ 「姿勢が良くなる傾斜デスク」 )
 
 ところで、緊張性頭痛を繰り返す方の場合には、他に調べてほしい原因が2つあります。一つは、視力。もう一つは歯です。
 
 目が疲れている方は、なぜか首前面の斜角筋が強く緊張することが多いのです。そこから頭痛を起こしがち。
 歯の方は、虫歯や歯周病の痛みで上手く噛むことができず、片方だけで噛むときに、頭の横にある咬筋が緊張して起きやすくなります。
 
 マッサージに来て下さるのは大歓迎ですが、あまりに繰り返す場合には、まずこの2つの原因を確かめると解決するかもしれません。 
 

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2015年1月28日 (水)

みんなの家庭の医学2015年1月27日 冷え性

■番組内容
 
 冷え性は、自律神経の交感神経が優位になることで血管が収縮して起こる。
 熱すぎる風呂、長すぎる風呂は、かえって交感神経を活発に働かせて、冷え性を加速させるという。
 
 気持ち良いくらいの、ぬるめの風呂に15分くらい。出る前には半身浴にして、急激な温度変化を避ける事で自律神経の負担が減り、冷え性が良くなる、としていました。
 
■感想
 
 手足の冷え性には、今回の番組のように優しく対処して副交感神経を優位にする方法のほか、スパルタ的な方法もあります。
 
 指を冷水につけると、もちろん冷えます。ところが、そのあと血管が拡張して、急速に温かくなります。これは、人間の持つ恒常性の作用。人体は一定の温度を保とうとするので、一度冷えたところを温めようと血管が拡張するのです。
 
 こうした方法を利用していたのが、江戸っ子。風呂を出る前に、冷水を浴びることで、湯冷めを防いでいたそうです。もっとも、この水かぶりは、血圧に悪影響があるのでおすすめしませんが…。
 
 現代の我々に良い方法としては、風呂を出る前に、手足の先にだけ冷水をかける方法があります。
「冷えるんじゃないの?」
 と思うかもしれませんが、冷たいのは一瞬。すぐに血管が拡張して、温まってきます。これを続けていると、手足の血管が開きやすくなって、冷え性が治るといいますので、試してみてはいかがでしょうか?

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2015年1月27日 (火)

主治医が見つかる診療所2015年1月26日 免疫力を上げる!

■テーマ 免疫力を上げる
 
 番組のポイントは3つ。
 
①唾液を出して、ドライマウスを防ぐ
 → よく噛む。アゴの裏側の唾液腺をマッサージする
 
②身体を温める
 → 身体を温めるものを飲食する。下半身の筋肉を鍛えるスクワット
 
③笑う
 → ラフターヨガ(笑うヨガ)。日常で、理由はなくても笑う習慣をつける。
 
■感想
 
 ドライマウスは、中年以降、悩まされますね(実は私も少し…)。
 確かに、噛む回数を増やすと、唾液が増えるのが実感できますね。
 
 なお、噛む回数を増やすには、固いものやガムを食べることのほか、首のマッサージをおすすめしたいです。というのは、首の前側の筋肉は、噛むときに口を開く働きをします。ここの筋肉が硬くなっていると、口の開閉が重くなって、噛むのがおっくうになってしまうのです。
 首のコリを解消すると、それが楽になります。早呑込みしてしまう人の、ダイエットにもいいかも。
 
 笑うと免疫力が上がるというのは、最近有名になりました。笑うふりだけでも、効果があるそうです。
 アドラー心理学によれば、
「人間は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのだ」
 ということですから、どちらが先でもいいのかもしれません。

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2015年1月26日 (月)

ストレッチは、ゆっくり、ゆっくり

 腰痛、肩こり、筋肉痛まで、何にでも効く万能薬、ストレッチ。筋肉を伸ばして、不調を解消する方法です。ストレッチはどうして効くのでしょうか? それには、2つの原理が関わっています。
 
 ひとつは筋肉の反射抑制
 ストレッチでは、力をかけて筋肉を伸ばします。緊張した筋肉は、引き伸ばされることでさらに強く緊張しますが、しばらく待っていると、緊張状態に慣れてきます。慣れたところで引っ張るのをやめると、引っ張られる力が減るのに反応し、緊張が減るのです。
 この場合、最低でも30秒、キープの時間が必要とされています。
 
 ふたつめは、筋膜の伸長です。
 筋肉は筋膜という膜に包まれていますが、緊張状態が続くと、この筋膜自体が縮んで固くなります。長い時間をかけて姿勢が歪んだ場合などがそう。
 
 この筋膜は、瞬間的な力にはあまり反応しませんが、時間をかけて引っ張ると伸びる性質があります。縮んだ部分を正しく伸ばすことで、歪みを修正することもできます。
 筋膜を伸ばす時間は、筋肉よりも長く、最低でも90秒必要とされています。
 
 筋肉そのものの緊張も、筋膜の歪みも、伸ばすには一定の時間が必要です。勢いをつけて、瞬間的に伸ばす方法では伸びませんので、ゆっくり、ゆっくりでどうぞ。
 
■長すぎると?
 
 ちなみに、長すぎるとどうなるか。
 先日、試しに10分位伸ばしたらどうなるか、試してみました。やってる間はそれほどのことは無いのですが、元の姿勢にもどそうとしたところで、筋肉に痛みが! 
「おっ? おっ!」
 とか言いながら、ようよう元に戻しました。考えてみれば伸ばし過ぎた状態は緊張と同じ。それはそれで血管を圧迫して、痛みが出てくるようです。
 何事も、ほどほどがいいようです。

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2015年1月23日 (金)

つま先が上がらないと、腰痛を起こす

 足の関節は、上に向かって20度まで上がり、下に向かって50度まで伸ばせます。
 
 わかりやすく言うと、つま先を上げた時に、足指の先がくるぶしの高さを越える位置まで上がり、下げた時に足の甲がすねと一直線になるのが正常。それより動く範囲が低い場合には、足関節の動きが制限されていると言えるでしょう。
 
 八起堂治療院は、腰痛でも肩こりでも、必ず足関節まで治療します。足関節のバランス崩れが、全身の不調を起こすからです。たとえば、腰痛など。
 
 足の固さが腰痛につながる理由は2つです。
 一つは、姿勢が崩れること。
 私たちが立っている時の姿勢は、体重の位置で決まってきます。
 両足を揃えて立ち、足先の方に体重をかけてみてください。自然に腰が伸びて、S字カーブを描くでしょう。
 ところが、つま先が上がらないと体重を前にかけることが出来ません。後ろに体重がかかるので、上半身を前に出してバランスをとって猫背になってしまいます。これが腰に負担をかけるのです。
 
 もう一つは、足を高く持ちあげなければならないこと。
 つま先が上がらないことで、足が地面に引っかかってしまうことがあります(何もないところでつまづいて転びそうになる人、いますよね?)
 これを防ぐためには、足を高く上げなくてはなりません。とくに、片方だけが不調の場合には、身体を傾けて歩いたり、つま先を開いて歩いたりするので、やはり身体のバランスが崩れます。
 
 足の関節が不調かどうかの見極めは、上に書いたように簡単です。
 また、ちょっとした不調なら、自分で治療することもできます。
 テストの方法と、足関節の調整方法を書いてあるページにリンクしておきますので、気になる方は試してみて下さい。

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2015年1月21日 (水)

ためしてガッテン2015年1月21日 天気痛の話

 雨が近づいてくると、古傷が痛む…。こういう人は、多いです。私のところに来てくださる患者さんでは、関節痛の方が多いですね。
 この天気による痛み、気圧と関係があることはわかっていたのですが、どういうメカニズムかははっきりしていませんでした。
 今回のガッテンは、それがはっきりしたという話。
 
■ガッテンの内容
 
 人間の身体で、もっとも気圧に敏感なのは耳です。
 耳の鼓膜より内側、内耳にはリンパの流れを感知する細胞があり、身体の運動を脳に伝えています。しかしその細胞は、気圧の変化にも反応して、身体運動と誤認します。目で見る運動と、耳で感じる運動のズレがストレスとなり、痛みを強く感じさせるのが、天気痛の原因とのこと。
 
 この、目と耳のズレによるストレスは、車酔いの発生する原理と同じです。そこで、痛みの予兆(眠気や、ぼーっとする感じ、締め付けられる感じなど)が出た時点で、酔い止めの薬を飲めば、痛みの発生を抑えられるという話でした。
 
 また痛みは精神的なストレスにも左右されるので、天気予報などで「いつ軽くなるか」という先の状況を予想することで、痛みを軽減できるとのことです。
 
■痛みは、合計で決まる
 
 今回の番組で面白かったのは、気圧変化、精神面などのストレスが、痛みを感じさせるということ。
 
 実は人間の神経は、コンピュータと同じようにデジタル形式になっています。つまり、反応をするかしないかの二択なのです。その、反応するかしないかの境目を、閾値と言います。
 
 身体的な痛みだけでは閾値に届かないものが、ストレスと合計されると、痛みを感じるところまで届いてしまう。
 痛みとストレスが足し算になるということが、個人的にはとても面白いものでした。どうやって、ストレスが足し算にならないように管理するかが、痛みの対策としては重要になりそうです。
 
■自信ありげな態度の効果
 
 昔から、治療をする人間には「口で治す」という言葉があります。
 どんなに自信がなくても
「大丈夫! 絶対治る!」
 と、自信ありげに断言することで、患者さんの痛みが消えてしまうことがあるのです。
 
 これもまた、先ほどの天気の問題と同じように、将来に前向きな予想をもらうことでストレスが減り、痛みが軽減するのでしょう。ハッタリのようなものですが、これはこれで、立派な治療だということになりそうです。
 
 まあ、私はこのハッタリが苦手なんですけどね…。

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2015年1月19日 (月)

医者、大喜びのノロ

 季節柄、ノロウイルスにかかる人が多いようですね。
 もうずいぶん前ですが、私もノロウイルスに感染したことがあります。
 
 まだノロウイルスがあまり話題になっていなかった1998年。
 当時は会社員だったので、ボーナスがありました。そこで妻と一緒にちょっと贅沢をしようと、フグ料理店に行ったのです。
 フグ料理店で料理を待つ間に、生牡蠣を頼み、二人で食べました。その日はとくに何の問題もなく、フグ料理を堪能して帰りました。
 
■医者、喜ぶ
 
 発症したのはその二日後。猛烈な気持ち悪さと嘔吐に襲われ、仕事を早退して病院に転げ込みました。
 症状を説明し、牡蠣を食べた話をしているうちに、医者の表情がだんだん変わってきました。そして、私を残して無言のまま席を立ち、事務室へ。しばらくして戻ってきた彼の手には、一冊の医学雑誌がありました。
 それを開くと、
「ほらこれ、これ! 書いてあるとおり!」
 満面の笑みで、医学雑誌を見せました。さらに朗読。
「感染経路、牡蠣。潜伏期間、2日。ね? ホントにそのままでしょう!」
 こっちはそれどころやないっちゅうねん! とツッコミたかったのですが、そんな気力はありませんでした。
 
 医者は、ニッコニコしたまま血液検査をし、腸の働きを見ると言って造影剤を飲ませてレントゲンを撮影し、薬を処方してくれました。そして笑顔で
「お大事に!」
 医者も人間。珍しいものを見ると、テンションが上がるのだと実感しましたね。
 
■妻は…
 
 ところでノロウイルス。
 一緒に牡蠣を食べたのに妻は発症せず。私から感染することもありませんでした。そういえば、この人は私がインフルエンザにかかった時(それも数回)も、ピンピンしていました。
 
 こっちはもしかしたら、人間とは別の生き物かもしれません。

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2015年1月17日 (土)

ヒートショックプロテインで、免疫力を上げる!

 昨日の記事に続いて、2015年1月15日「あのニュースで得する人損する人」の話。
 熱いお風呂に長く入ることで身体に生まれるヒートショックプロテインに、ダイエット効果があるという話でした。
 
■熱いお風呂に長く入ることの問題
 
 ヒートショックプロテインは、わかりやすく言うと、熱によって変性したタンパク質です。タンパク質は人体の重要な成分ですが、熱によって性質が変わると、異物として認識されます。すると免疫細胞が、異物を排除するために活性化し、全身の免疫力が上がるのです。
 
 番組で推奨されていたのは、熱いお風呂にはいること。とはいえ、熱いお風呂に長く入ると、のぼせたり脱水症状になる危険もありますね。そうでなくても、肌の脂分が流れてしまって、お肌には良くないようです。
 そういうデメリットなしに、ヒートショックプロテインを利用する方法があります。それは、お灸。
 
■お灸のすすめ
 
 お灸は昔からある健康法の一つです。肌に、ヨモギの葉からとった「もぐさ」を乗せて火をつけ、小さな火傷を起こさせます。原理は先程と同じ、ヒートショックプロテイン。
 日常的にお灸を据えることは、病気の予防になったはずです。江戸時代には「足に灸を据えていない人とは旅をするな」と言われたほど。
 

Photo

 このお灸、現在は簡単に使える、シール式のものが出ています。それにライターなどで火をつければ、OK。専門的には据えるツボによって効果が違うとされていますが、ヒートショックプロテインを利用するだけなら、どこに据えても同じです。
 
 オススメできるのは足の裏。お灸の後には、脂が皮膚について茶色くなることがあるのですが、足の裏なら目立ちません。
 たとえば、土踏まずの前のところにある「湧泉」。体力の基本になる「腎の気」を補うとされています。
 睡眠が浅くて困っている人は、踵の真ん中にある「失眠」というツボに据えると、よく眠れると言われています。
 
 ただ、今回テレビで言われていた「ヒートショックプロテインにダイエット効果がある」という話は、今までに聞いたことがないんですよね…。どうも疑わしいのですが。
 
付記
 今回、これを書くにあたって調べたら、煙の出ないタイプができているんですね。いつのまにやら、お灸も進歩しています。
 

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2015年1月16日 (金)

マッサージで1kg痩せる理由

 仕事柄、テレビの健康番組はチェックしています。といってもたいていは早送りで、気になるところだけ、普通の速度で。
 早送りでも画像が乱れないHDDビデオは、本当に便利です。
 
 さて。
 2015年1月15日「あのニュースで得する人損する人」は、前半がダイエット特集でした。
 最初のトピックが、マッサージで痩せる話。番組内では、足のマッサージと、全身の皮膚と筋肉を手でつまみ上げる動作を続けることで、リンパ液の流れを改善して、痩せた、というものでした。
 
 鍼灸マッサージ師としてコメントすると、マッサージをして痩せるのは事実です。私の治療院でも、
「マッサージの後で体重が減った!」
 というお客様の声は、何度も聞いたことがあります。それも、施術した次の日に。ということは、やはりマッサージをすれば痩せるのです…が、それにはカラクリが。
 
■痩せるのは、余分な水分の重さだけ
 
 リンパ液は、全身の細胞の隙間に存在します。普通は、身体が動くときの圧力変化で少しずつ移動して、最後はリンパ管に回収されます。ところが、運動の少ない現代人では、リンパが流れにくく、滞りがち。
 マッサージをすると、溜まっていたリンパ液が流され、余分な水分が排泄されて痩せることになります。
 
 また、肩などのコリも水分を含んでいます。コリは筋肉の緊張で血行が悪くなり、老廃物がたまった状態です。マッサージして緊張を取ると、血行が回復して、老廃物と水分が一緒に排泄されます。
 
 ただし、所詮は水分の排出なので、体重の減少には限界があります。
 八起堂治療院の場合、とくに深部のコリをとるために、手足の関節を大きく動かす操作をするので、かなりのリンパ液や老廃物を送り出します。それでもすぐに痩せるのは、1キログラムが限界。一度にそれ以上体重が減った、という人はいません。
 
■マッサージでもっと痩せるには?
 
 今回、テレビで紹介されていた方は、マッサージを続けることでもっと痩せていました。それはどうしてでしょうか? 考えられる理由は2つあります。
 
 ひとつは、継続的にリンパマッサージをすることで、リンパの通り道が整理され、リンパがたまりにくくなったことが上げられます。もっとも、これでは脂肪は燃焼しませんから、限界はありますね。
 
 もう一つは、血液やリンパの流れが改善されたことで、全身の代謝が上がったことです。リンパ液も血液も、細胞に酸素や栄養分(脂肪も!)を運ぶ働きをします。流れが良くなって、酸素と養分が十分に運ばれてくれば、細胞はカロリーを消費してくれるのです。
 
 どちらにしても、継続的なマッサージが必要なことは同じ。
 
■自分でマッサージできる運動
 
 もちろん、治療院でマッサージを受けていただければ、こちらはありがたいのですが(笑)、なかなか難しいと思います。そんな方におすすめしたいのは、中国でスワイショウと言われる運動です。といっても、運動そのものはみなさんもご存知のはず。
 
 足を開いて立ち、体をねじりながら両腕を左右に振り回す運動です。ラジオ体操などでおなじみですね。この運動は、全身の筋肉や皮下組織をまんべんなく動かすので、リンパの流れを改善する効果があります。ゆっくりでいいので、毎日何分か続けると、効果があります。
 
 もし、身体に固いところがあってうまくねじれなかったり、痛みが出たりする場合には、ご相談ください。

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2015年1月14日 (水)

みんなの家庭の医学 2015年1月13日 膝痛・腰痛スペシャルの問題

 昨日の「みんなの家庭の医学」は、ヒザ痛、腰痛スペシャルでした。今回は残念ながら、腰痛についての間違いが非常に多い回でした。
 番組内容は黒、八起堂のコメントは赤で表記します。
 
膝痛について
 
①ヒザ痛を直した青森の体操
 ヒザ痛について、青森の「アップル体操」が紹介されていましたね。ストレッチや筋力強化など、いくつものトレーニングを組み合わせた体操です。
 ヒザ関節の軟骨が擦り減った人でも、この体操で筋肉を強化することで、痛みが消えて普通に動けるようになっているという話でした。
 
・コメント
 膝の痛みを治すには、筋力が必要。これは以前から言われています。
 筋力を強化しても、軟骨が増えているわけではありません。それなのに痛みが消えるとすれば、痛みの原因は軟骨の擦り減りそのものではないと言えます。
 
 先週、テレビの「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP」で、順天堂東京江東高齢者医療センターの黒澤尚医師が、関節の痛みは炎症が原因だという説を紹介していました。
 軟骨がすり減ってできた微粒子が関節の中に散り、炎症をおこすのが痛みの原因というのです。そこでゆっくりした運動をすると、免疫細胞NF-kappaBの働きを抑制、炎症が収まって痛みが減るという理論でした。
 
 膝痛の治療はこれからますます変わりそうです。
 
②ヒザ痛の新原因
 今回は、一般的に言われている関節軟骨の擦り減りではないヒザ痛についても紹介していました。原因は、ヒザのコリ。ヒザ周辺の筋肉が固まって、痛みを起こしているというのです。ヒザの皿を上下左右斜めの八方向から押して、痛みを感じる部分を伸ばし、ほぐすことで良くなるという話でした。
 
・コメント
 これは、治療をしているとよく実感します。ヒザ軟骨だけが痛みの原因なら、痛みはヒザ関節の隙間に集中するはず。しかし、意外とその周辺が痛んで、軟骨部分が痛くない方は多いです。ヒザ周辺の固まった筋肉をほぐすことで、たしかに痛みが軽くなります。
 
 なお、テレビでは扱っていませんでしたが、ヒザがねじれるようにズレることで、痛む人もいます。ズレが、筋肉や軟骨に負担をかけているのでしょう。
 これは、八起堂で言う足の歪みです。足関節の歪みを取り、ヒザ関節のねじれを治すことで、痛みが消えます。
 
 
腰痛について
 
 日本人に多い腰痛について解説していましたが、残念ながら、かなりいい加減で、ツッコミどころの多い番組構成でした。八起堂のコメントを赤で表示します。
 
①椎間板ヘルニア
 前かがみになると痛み、片足がしびれたりする腰痛は、椎間板ヘルニアによるものと言っていました。椎間板ヘルニアは、背骨の間にあるクッションが飛び出して神経を圧迫する症状。
 番組では、パピーポジションと言って、うつ伏せに寝た状態から、上半身を持ち上げる姿勢を、一日に2,3分行うことで軽減するとしていました。
 
・コメント
 前かがみになって痛む腰痛ですが、大半の腰痛の方は、MRIで見てもヘルニアが存在しません。前かがみで痛むだけなら、ヘルニアの可能性はかなり低いです。ヘルニアが本当に起こっている場合は、足がしびれる・力が入らないなどの神経症状がでます。
 ほとんどの前かがみ腰痛は、筋肉の緊張と疲労によるものです。
 
 前かがみで痛む場合は、脊椎の内側から骨盤の中を通って足につながる、腸腰筋と呼ばれる筋肉で起こっているケースが多いです。番組で紹介したパピーポジションは、腸腰筋に対するストレッチにもなるので、治るのでしょう。
 
②腰部脊柱管狭窄症
 背中を反らすと痛み、前かがみになると楽になる。長く歩くと、足がしびれる。こうした腰痛は、脊柱管狭窄症としていました。脊柱管狭窄症とは、脊椎の中の、神経が通る管が狭くなることで神経を圧迫する症状。改善するために、椅子に座って、背中を伸ばすストレッチを奨励していました。
 
・コメント
上と同じく、背中を反らして痛む場合でも、脊柱管狭窄症である確率は、かなり低いです。この場合も、実際に狭窄症なら足のしびれ(感覚がない、力が入らない)が出ます。しびれがない場合は、まず脊柱管狭窄症ではありません。
 反らして痛む腰痛の、ほとんどのケースは背中側の多裂筋などが疲労して痛んでいるもの。そのため、前に曲げるストレッチで治るのです。
 なお、脊柱管狭窄症は、50代から80代の、比較的高齢者に多いものです。
 
 ③コンパートメント症候群(?)
 今回、番組が第三の腰痛として紹介した腰痛。
 五十代、六十代になって出てくる痛み。立ち仕事で腰がだるくなり、伸ばすと楽になる。
 この原因は、筋肉が緊張しつづけることで血管が圧迫され、血流が悪化、それによって痛みが出ている状態。椅子に座っての運動で、この状態が改善できるとしていました。
 
・コメント
 明らかな間違いです。番組ではこれをコンパートメント症候群としていましたが、コンパートメント症候群は、筋肉が何らかの理由で腫れ、筋肉を包む膜(コンパートメント)の中で膨れ上がって血管が圧迫される状態。スポーツをする若い人によく起こります。
 
 番組で紹介されている症状は「筋肉の緊張による阻血状態」と呼びます。緊張で血管が圧迫され、血液が循環しないことで痛みが出ます。また栄養不足で筋肉が回復できないため、細くなってゆきます。
 
 この腰痛が五十代、六十代から多く発生するという説明も間違い。阻血状態は、ひとつの姿勢で長い時間を過ごす人に多く出る症状で、若い人にも起こります。むしろ、若い人に多いと言ってしまってもいいくらい。

 原因不明と言われる腰痛(90%以上!)は、この阻血状態によるものだと言っていいでしょう。筋肉の状態はレントゲンには映らないので、原因不明になります。
 
 治療の方法は、筋肉の緊張を和らげること。前述のような前かがみのストレッチは有効です。筋肉を増やすと、負担が減って痛みが起こりにくくなります。

 ちなみに八起堂治療院では、マッサージ、鍼などで緊張を緩め、仙腸関節を調整して再発を予防しています。

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2015年1月13日 (火)

骨盤の歪みを治す体操とは

 一昨日、関西放送の番組「よーいどんサンデー」で、骨盤の改善体操が紹介されていました。
 体操そのものは、以下のようなものでした。
 
①立った状態で、前後、左右に腰を動かし、最後にお尻をギュっと締める。
②足を前に伸ばして床に座り、左右の骨盤を上げながら、前に歩く(いわゆる骨盤歩き)
③椅子に座って、背筋を伸ばしたまま、ヒザを上げる(腸腰筋を鍛えるため)
         (指導 芦屋美整体院 納富亜矢子氏)
 
 
■骨盤を治す体操の原理
 
 骨盤を調整する話は、もはや健康番組の定番。いろんな方法が紹介されますが、基本的な方法は、ほとんど同じです。ポイントは、骨盤を大きく動かすこと。
 
 骨盤の歪みというのは、主に2つの要因で成り立っています。
 ひとつは、骨盤周りの筋肉が偏って緊張していること。左右の筋肉の片方だけが緊張すると、その筋肉に引っ張られて傾くわけです。
 足の長さが左右で違う、などというのも、骨盤が筋肉の緊張で傾いているから。
 
 もう一つは、仙腸関節のレベルでズレがあること。といっても、実際には仙腸関節のズレは数ミリ程度なので、それだけで見てわかるほど骨盤がゆがむことはありません。仙腸関節の動きが悪いことで、周辺の筋肉が緊張して、偏っているのです。
 
 ということで、骨盤調整運動は、骨盤周辺の筋肉を動かして伸ばし、また仙腸関節を動かすことでズレが元に戻ることを期待するわけですね。
 
■足の長さで治療効果がわかる?
 
 ついでながら。テレビなどで、
「足の長さが違いますねえ。(と言って施術)ほら、左右の長さが揃いましたよ!」
 と、治療効果をアピールする施術者がいます。
 実は足の長さは、足を引っ張って骨盤周辺の筋肉をストレッチするだけで、簡単に変わってしまいます。長さが変わったからといって、治療効果の証明にはなりません。
 治療効果は、痛みや違和感、動きやすさを基準に考えてくださいね。

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2015年1月 8日 (木)

予約殺到!スゴ腕の専門外来2015年1月15日 仙腸関節の話

 本日のテレビ「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP」で、仙腸関節の話をしていましたね。私の治療院でも、仙腸関節の調整は基本です。この部分の治療で身体のバランスが改善し、多くの方の腰痛が改善するのは事実。
 
■腸腰筋と仙腸関節
 
 今回、テレビで仙腸関節不調の原因として、腸腰筋を指摘されたことには、なるほどと思いました。
 腸腰筋は腰椎から大腿骨をつないでいるので、この筋肉が緊張(八起堂で言う、習慣的緊張ですね)すると仙腸関節に負担がかかるわけです。
 
 八起堂の考えでは、仙腸関節は、腸骨の隙間に仙骨がクサビ状に差し込まれている構造です。ですから、上下からの強い圧迫がきっかけになって、ズレるという理論は納得。
 ただ、腸骨が閉じる「四角骨盤」になっていると、クサビが落ち込みやすくなるので、そこを改善する必要はあります。つまり筋力強化や、足の歪み改善などですね。
 
 腸腰筋は、身体の深いところにあるので、直接マッサージすることはできません。今回のテレビで、田島先生は、腰椎から骨盤を足で動かしていました。軽い伸縮を起こさせて緩めているように感じます。
 
■八起堂の治療 
 
 八起堂治療院の場合には、仙腸関節調整した後、拮抗筋(腸腰筋と引っ張り合っている筋肉)である背筋を徹底して緩めます。
 綱引きの片方が力を抜いたら、もう一方も力を入れられませんよね。力が入れられない状況にした後、起始部である腰椎の柔軟性を高めるように操作して、治療しています。腸腰筋を緩めるにも、いろんな方法があるわけですね。
 
 

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2015年1月 6日 (火)

腰痛は、筋肉の過緊張

 これだけ医学が進歩しても、原因がはっきりわからないのが、腰痛。
 ヘルニアなど、はっきりした原因が見つけられるのはわずか1割。残りの9割は、原因不明だそうです。
 
 それでは、腰痛の原因は何なのか? 腰の筋肉の肉離れとか、腰椎関節の捻挫などと言われることもありますが、捻挫や肉離れなら治療に来た方がすぐに治って帰られることの説明ができません。
 
 現在、八起堂の見解は「腰痛は腰部筋肉の過緊張による痛み」です。
 
 腰痛には、慢性の腰痛と、急性の腰痛(ぎっくり腰)がありますね。どちらも、筋肉の緊張によるものと考えます。
 長く続く緊張で、疲労して弱った筋肉が痛むのが慢性の腰痛。
 急な緊張で痙攣状態になるのが、急性腰痛(ぎっくり腰)。
 
■慢性の腰痛とは
 
 動けないほどではないが、じわっとした、嫌な痛みが続くのが慢性の腰痛です。とくに、同じ姿勢でいた時などに痛みが強くなることが多く、睡眠の後などに痛みが出ることもあります。
 
 痛みの原因は、緊張した筋肉の血行不良です。
 緊張した筋肉は固く締まって、血液の流れを邪魔します。血液から酸素や栄養分が取り入れられない筋肉が、痛みを発するのが、慢性腰痛。
 
 筋肉を緊張させる要因には、いろいろあります。同じ姿勢でずっといることもそうですし、ストレスが原因になることもあります。最近よく言われる、仙腸関節のズレ(引っかかり)も大きなファクターですね。
 
 長い時間が経つと、筋肉組織そのものが栄養不足で衰えて硬くなるので、よけいに痛みを起こしやすくなります。
 
■ぎっくり腰(急性腰痛)とは
 
 重いものを持ったり、急に動いたり、くしゃみをしたり。
 そうしたときに、腰に激痛が走るのが、ぎっくり腰です。足で起こる「こむらがえり」のように、急激な動きに反応した痙攣の痛みではないかと考えられます。
 仙腸関節のズレた瞬間に痛みが起きるのでは、という説もあります。確かに、腰痛の方の多くでズレて引っかかっているのは確かですが、それが痛みの中心であるかどうかは、意見の別れるところ。私は、要因の一つであって、痛みの発生場所ではないと考えていますが…。
 
 ただ、ぎっくり腰と言っても、全くの健康体から急にギックリ来ることは稀です。もともとの筋肉の不調(慢性腰痛)があって、弱っているところから起きることが多いのです。
 その意味では、慢性腰痛の間に治療することをおすすめします。
 
■治療は?
 
 対症療法としては、腰部の筋肉を緩めること。腰部の深いところまで緊張を解ければ、たいていの腰痛はすぐに楽になります。鍼をポイントに打ち、数分間待つのが最も早い方法です。鍼が苦手な方には、手を使って緩めます。
 
 その上で、根本治療として、緊張の原因となるような身体の歪みを整え、仙腸関節の引っ掛かりをとります。
 患者さんの生活について、緊張を起こすような姿勢を考えなおしたり、ストレスの解消をはかるのも治療の一環。
 
 腰痛にも、必ず原因があります。難しいように見えても、必ず改善してゆけます。

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2015年1月 1日 (木)

あけましておめでとうございます

 皆様、本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
 
 
 お正月なので、今日は朝からお酒を飲んでいます。私はお酒は大好きなのですが、強い方ではありません。美味しく飲めるのは日本酒で一合まで。二合くらい飲むと、かなり酔ってしまいます。
 昔は、酒豪という言葉に憧れたこともあります。単なる酒量であっても、強いということにはカッコよさがありますね。
 もっと飲んで、鍛えたほうがいいかな、と思ったこともありますが…。
 
 
 妻の実家は東北。酒豪の本場です。お酒を飲むときには
「とりあえずビール」
 がありません。いきなり日本酒。しかもコップ酒。
 
 何年か前の正月、妻の実家に帰省して、ご近所に挨拶に伺いました。最初はお茶、その後お酒を出してくださいました。
「お酒はお好きですか?」
 と、奥様に尋ねられたので、見栄を張って多く答えました。
「ええ、日本酒で三合くらいはいつも飲みますよ!」
 すると、奥様はニッコリ笑って、
「ああ、下戸ですか」
 
 ………。
 
 もう、お酒は頑張りません。仕事を頑張ります。
 皆様、本年もどうぞよろしく、お願い申し上げます。

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