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2015年2月20日 (金)

アロンガメント・ジナミコ(動かすストレッチ)について考える

 先日の、ためしてガッテン(2015年2月18日)のテーマは、アロンガメント・ジナミコ。
 私は、予告の段階でこれをずっと「アロンガメント・地味な子」と読んでたのですが、よく見たら「ナ」と「ミ」が、逆でした。よく有りますね、こういう思い込み。
 
■アロンガメント・ジナミコは、動かすストレッチ
 
 一般的な、伸ばすストレッチは、柔軟性を高めたり筋肉の血行を良くする効果がある一方、一定時間(二時間くらい)は筋力が低下するとのこと。運動直前に行った場合には成績を落とす可能性も。ケガの予防にもなりません。
 
 そこで今回番組ですすめていたのが、アロンガメント・ジナミコ。動かすストレッチです。腕を振る、足を振るなどの単純な運動を二分間ほど繰り返すことで、筋力がアップする上に柔軟性も増すというのです。 
 運動選手だけではなく、お年寄りの転倒防止や、肩こり腰痛にも効く、というのがその内容でした。
 
 詳しい内容は、ためしてガッテンの公式ページを見てもらうとして…。
 
■我田引水をしますが…
 
 番組では、筋力増加と柔軟性アップの理由について、
「筋肉を繰り返し動かすことで、筋肉を動かす神経の動きを揃え筋力を上げる」
「筋肉の温度が上がることで、柔軟性が上がる」
 と説明していました。
 
 私はそれに加えて、筋肉をゆるめる練習になっているのではないかと考えます。
 同じ運動、とくに往復運動を繰り返すことは、筋肉の緊張と弛緩(ゆるめる)の繰り返しです。腕を上げるときには、下げるための筋肉がゆるんでいなくてはなりません。下げるなら、その逆。繰り返しの運動は、筋肉をゆるめる練習になります。
 
 習慣的な緊張が身体の動きを阻害しているとすれば、ゆるめることで柔軟性が上がり、筋力が上がっても不思議ではありません。
 もちろん、痛みやコリの対策としても使えます。この原理で考えれば、続けるほど運動に熟練するので、効果が出てくるはずです。
 
■「ゆるめる」方法も、いくつもありますが…。
 
 ゆるめる練習にも幾通りかあります。筋肉の一つ一つを意識してゆるめる方法や、太極拳のようにゆっくり動かすことで、筋肉の力みを感じてゆるめる方法。力を一度入れて、抜くことでゆるめる方法もあります。
 
 アロンガメント・ジナミコの、単純な動きの繰り返しでゆるめるという方法は、自分でできる方法としては、もっとも簡単な方法ではないでしょうか。
 
 今回の番組では、重要なヒントをもらいました。

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2015年2月18日 (水)

現代人が肉を食べることの合理性

Yakiniku_family_2  前回、プロテインを飲むとダイエットになってしまうという話を書きました。
 人体の構造からいえば、欠かせないのはタンパク質だということが確認できたところで、肉について、思うところがありました。
 
■玄米菜食は、今も健康食か?
 
 昔から日本人は米をたくさん食べてきたから、それが身体に合っているのだ、という意見があります。
 確かに、昔の日本人は米と豆を中心にした菜食に少量の魚介類だけで重労働を行っていました。
 明治の始めごろ、外国人医師が「スタミナがつくだろう」と、人力車の車夫に肉を食べさせたという記録も残っています。車夫はあっという間にバテてしまい「こんなものを食べたら、身体が重くて走れない」といったそうです。
 
 それでは、今でも日本人には玄米菜食がいいのか? そう言い切るには、昔と今の生活は違いすぎるように思われます。
 
■ハムスターと回り車
 
 ペットショップで、ハムスターなどが回り車を回しているのを見たことがあるでしょう。彼らは、遊びで走っているのではありません。もちろん、ストレス解消のためでもありません。必要なタンパク質を得るために走っているのです。
 
 ネズミたちの食事は、穀類などの植物性食が中心。炭水化物が多く、タンパク質の含有量は少なめ。カロリーが足りたところで食べるのをやめると、タンパク質が不足してしまうのです。
 そこでたくさん食べて、走ることによって余分な炭水化物を消費してタンパク質を身体に蓄えるのが、ネズミの戦略です。
 
■昔の生活、今の生活
 
 昔の日本人も同じです。米中心の菜食ではタンパク質が不足しますので、必要なタンパク質が取れるまで大量に食べなくてはなりません。
 
 明治期、一人あたりの一日の米は、だいたい4合から5合とされていたようです。茶碗にして8杯から10杯分。米だけで2100~2700キロカロリーになります。実際には、それでもタンパク質が不足していたようですが…。
 
 菜食で十分なタンパク質を摂ろうとしたら、毎日3000キロカロリーを超える量の食事をしなくてはなりません。身体を動かさなくなった現代人がこの生活をすれば、確実に太り過ぎになります。我々現代人の生活には、昔の人よりも高タンパクな食事が必要だということ。
 現代人が肉を食べるのは単に贅沢ということではなく、栄養学上の根拠があったということになりますね。
 

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2015年2月12日 (木)

プロテインでダイエットしてしまった…

 先日、ロコモティブ症候群を防ぐプロテインが売られていた、という記事を書きました。実際、長生きしている人は食事から多くのタンパク質を摂取しているというデータが出ています。筋肉が増えて、足腰が弱りにくいのでしょう。

 

 で、こういう記事を書くと、やっぱり試してみたくなるんですね。

 使ったのは、オリヒロの大豆プロテイン360グラム。目についた中では一番安い品です。

  大豆タンパクなので、味の薄い黄粉のような感じで不味くはありません。牛乳に入れたり、ヨーグルトに混ぜたりします。

 主に足の筋肉がつくかを試したいので、軽いスクワットやジャンプなどのトレーニングをしました。

 

■プロテインを飲んで、感じたこと。

 

 意外なことですが、最初に感じたのは、食欲の減少でした。

 

 空腹感は血糖値が下がった時に感じるとされています。

 しかしカロリーが足りていても、各種ビタミン・ミネラルと必須アミノ酸が足りない時には、空腹感を感じるとのことです。 

 このプロテインはアミノ酸スコア(人体が必要とするアミノ酸と、どれだけ割合が一致しているかを示す指標)が高いので、アミノ酸が足りたことで満腹感が出たのでしょう。

 

 次に感じたのが、「身体が温かいな」という感覚でした。

 これには2つの理由があって、一つはタンパク質の消化吸収にはたくさんのエネルギーが使われるから(特異動的作用と呼ばれています)。もう一つは、筋肉が熱をつくりだすからです。

 

■プロテインダイエットは効くらしい

 

 さて。

 空腹感が減って、使われるエネルギーが増えると、どうなるでしょうか? 

 

 答え。

 痩せます

 

 気が付くと、ベルトの穴が一個ずれ、腹部の脂肪がペラペラになってました。やつれて見えたようで、妻に「病気?」と言われるようにまで。

 筋肉もいくらかは増えたようなのですが、どちらかというと脂肪が使われる割合が高かったようで、そちらのほうが目立ちます。

 

 調べてみると「プロテインダイエット」というすでに確立したダイエット方法があるんですね。とくに植物性プロテインを使ったダイエットは、モデルさんにも愛好者が多いとのこと(動物性は太りやすいという説も)。

 

 結果として、ロコモティブ症候群が防げるかどうかではなく、プロテインダイエットの実験をしたことになってしまいました。

 目的がずれてしまいましたが、何かの参考にはなるかもしれないので記事にしました。

 

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2015年2月 5日 (木)

東洋医学を選ぶか、現代医学を選ぶかは、治療家にとって大問題

 外国人が日本人の習慣の中で驚くことの一つが、「体を冷やすと風邪とひく」と言われていることだそうです。現代医学で考えれば、風邪とはウイルスが身体に入った状況。寒さとは関係がありません。
 
■生活に入っている、東洋医学の思想
 
 実は、体が冷えると風邪をひくというのは、東洋医学の思想です。
 東洋医学では、身体にいろんな「邪」が入ることによって病気になると考えられています。熱邪、燥邪などの邪がありますが、とくに恐れられているのは、寒邪と風邪。冷えることによって大きな病気になると考えられています。
 
 インフルエンザなどの、広い意味での風邪が、冬に流行することから、寒邪や風邪が入る、という思想が生まれたのでしょう。
 今でも中国人は、冷えることを極端に嫌い、冷たい水を飲んだり、生のものを食べなかったりします。
 
■東洋医学をどう考えるか
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 鍼灸マッサージ師にとって、東洋医学をどう考えるかというのは、結構大きな問題です。
 国家資格としての鍼灸マッサージ師は、現代医学と東洋医学の両方の治療理論を学ぶことになっているのですが、この2つの医学には一致しない部分が多いので、たいていはどちらかを選ぶことに。
 
 東洋医学の基本理論は2000年前に成立しました。その後は、理論を時代に合わせて解釈しながら、現代まで続いています。
 大元の理論は同じなのですが、時代時代の解釈が矛盾していたり、人により重視するポイントが違ったりするので、取捨選択が大変。学ぶのが簡単ではありません。数十年単位の修業が必要とさえ言われています。
 それでも東洋医学には奥深い魅力があり、情熱を持つ人は、覚悟をもってその道を選びます。
 
 現代医学による治療は、目で見て、手で触ってわかる構造にもとづいているので理解しやすいのは確か。効果が出せるようになるまでの時間も、比較的短くてすみます。 
 どちらが優れているという問題ではありません。学ぶ人間自身が情熱を燃やせるのはどちらか、という個性の問題になります。
 
 
■「気」はあると思います
 
 ちなみに、仙腸関節や足関節の調整を得意としていることからわかるように、私は現代医学側です。その一方で、東洋医学で言う「気」は、あると思っています。
 
 東洋医学では、ツボに鍼を打つことで「邪気」を抜き、治療をするのだと言います。実際、患者さんの身体に針を打った時、鍼を持つ手にビリビリした痛みが起こることがあります。もしかしたら、これが邪気なのかもしれません。
 
 これを研究していけば、東洋医学の世界に入ることができるのか?
 と考えないこともないのですが、関節・筋肉の治療が私の専門。気の治療は、専門家に任せます。

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2015年2月 2日 (月)

仙腸関節の手技療法

Photo_12  昨日(2015年2月1日)の「駆け込みドクター」は、「ナゾの痛み解明スペシャル」でした。原因の分からない痛みの原因はなにか、という話です。
 内科的な話は専門外なので、番組最後に出てきた仙腸関節の話を。 
 
■仙腸関節は、体幹の動きを作る
 
Photo_9  骨盤は、左右の「腸骨」(いわゆる腰骨)と、脊椎の下端である「仙骨」の3つの骨で出来ています。その仙骨と腸骨の間にある関節が、仙腸関節。
 
 仙腸関節の動きは、大げさに言えば羽ばたき運動です。骨盤を蝶に見立てれば、仙骨が胴体、左右の腸骨が羽根。
 両方が同時に動けば、衝撃吸収。片方が上がって、もう片方が下がれば、身体を横に曲げるときの補助になります。 
 この仙腸関節、筋力の不足や緊張、無理な動きなどで、引っかかって動きが止まってしまうことがあります。そうなると身体、とくに腰椎に負担がかかって、腰痛を始めとした痛みの原因になります。
 
■仙腸関節の治療は
 
 仙腸関節の不調の多くは、仙骨が腸骨の間で落ち込み、靭帯が張り詰めることによって起こります。
 そこで、手技で腸骨と仙骨の位置関係を調整して動きを回復させる治療を行います。
 
 ただ、この調整はかなり微妙なものです。仙腸関節は身体の深い部分にある上、正常でも動く範囲がわずか数ミリしかありません。その動きを手で感知しながら、適切な強さ・方向の操作を行わなければ、かえって悪化させることも。
 
 ここだけの話、仙腸関節の調整を学び始めた頃は、練習仲間と治療の練習をして、みんな腰痛を起こしたりしました(笑)。
 さすがに十数年の経験を積んだ今では、失敗することはありません。
 
 痛みが出て間もない頃に治療すると、仙腸関節の動きを回復するだけですぐに治ってしまうことも多いです。
 症状が出てから長い人の場合は、身体が不調に順応してしまっているので、筋肉の調整も含め、症状が落ち着くまでに何回か治療が必要になります。

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