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2015年3月31日 (火)

強すぎるストレッチも効かない

 前回書いたように、強すぎる指圧は、かえって筋肉を緊張させます。
 強すぎる力は筋肉に「攻撃されている」という感覚を与え、防衛反応を起こさせるからです。
 この仕組は、ストレッチでも同じです。
 
■ストレッチが効く理由
 
 ストレッチが効くのも指圧と同じです。引っ張られて張った筋肉が「もしかして俺、緊張してるんじゃね?」と感じて信号を脳に送り、弛緩するというシステムです。ここで強く引っ張りすぎると、筋肉は防衛的に緊張して縮んでしまいます。
 やはり、少し張っているくらいの状態を長時間キープするのが効きます。
 
 子供の頃、アキレス腱伸ばしとしてやっていた、リズミカルにかかとを弾ませる方法も、その意味では逆効果です。
 
 ストレッチの効果は、緊張を緩められなくなった筋肉の感覚をリセットして、緩みやすくすること。その意味では、寝る前などに行うのがよいでしょう。
 アロンガメント・ジナミコの回で書いたとおり、運動の前に行うのは良くないようです。
 
■もう一つのストレッチ
 
 筋肉の緊張ではなく、筋膜(筋肉の表面を包んでいる膜)や、靭帯の短縮を引き伸ばすためのストレッチもあります。この場合も、強すぎる力はかけず、長い時間をかけてひっぱります。
 
 ただ、このタイプのストレッチを行うには専門知識が必要です。筋膜リリースなどを行える治療院で受けられることをおすすめします。

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2015年3月18日 (水)

指圧は、強すぎると効かない

 「強い指圧が好き」とおっしゃる方が、時々いらっしゃいます。Massage_ojisan
「強く押せば、それだけ効くはず!」
 と考えてのことなのですが、意外にも、強すぎる押しは、かえってコリを強くしてしまいます。
 
■指圧の目的は、反射
 
 そもそも、指圧はどうして効くのでしょうか?
 昔は、押すことで筋肉の中にある老廃物を押し出すのだ、と考えられていたこともありますが、筋肉はスポンジではないので…(笑)
 現代医学的には、指圧の効果の一つは、圧迫による神経の反射です。
 
 筋肉の中には、どれだけ緊張しているかをモニターする神経が通っています。いわばセンサーですね。そして緊張しすぎれば「緊張してるぞ!」という報告を脳に送るので、脳は緊張をゆるめます。
 ところが、肩こりを起こしている人の筋肉では、そのセンサーの働きが鈍くなっています。かなり緊張しているのに、緩めろという信号が出ません。
 
 そこで、指圧の登場です。押して力を加えることで筋肉のセンサーを刺激して、強く緊張しているという感覚を与えます。すると、脳はその報告に反応して緊張を緩めるのです。
 
 で、どのくらいの強さがその反射を起こすのに必要か。
 私が普段使っているのは、沈んだ指が筋肉に触れて、軽く押しこむ程度。きちんとしたポイントに当たっていれば、それだけで患者さんは軽い痛みを覚え、緊張が解けてきます。
 その反応は、指がゆっくり沈んでゆくのがわかるくらい。
 
 
■強すぎる押しは、筋肉を緊張させる
 
 先程も書いたように、押す目的は、筋肉のセンサーを反応させること。センサーが反応する以上の力は必要ありません。
 押す力が強すぎると、筋肉のセンサーは攻撃されたと感じます。すると、潰されないようにと、かえって緊張してしまうのです。
 
 それでも押しほぐそうと力を込めて揉むと、筋肉の組織を壊してしまうこともあります。
 マッサージを受けたあと、かえって痛くなる「もみ返し」は、こうした筋肉の損傷を示しています。組織を壊しているので、腫れ上がって固くなるのですね。繰り返すと、筋肉の組織がコブ状のガチガチに変化してしまい、戻らなくなることもあります。
 くれぐれも、強すぎるマッサージには注意して下さい。
 
■効くマッサージと、効かないマッサージ
 
 もちろん、軽く押して効かせるには、適切なポイントを押すことも必要です。
 意外なことですが、ポイントは固く盛り上がった部分ではなく、筋肉同士の隙間、凹んだところにあることが多いのです。なにせ、「ツボ」というくらいですから。
 ご両親などに親孝行をされるときには、ぜひ試して見て下さい。
 
 なお、このことは、店などでマッサージを受ける場合も大事です。
 固いところを直接ほぐそうと、力任せに揉んだり押したりする施術者や、強さ自慢をする施術者は上手くないと考えていいです。
 
 押すときも、押される時も、どうぞご注意を!

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2015年3月 3日 (火)

駆け込みドクター2015年3月1日の話

 駆け込みドクター2015年3月1日のテーマは、関節。変形膝関節症、腰痛、顎関節症でした。
 
■変形性膝関節症
 
 変形性膝関節症が、関節の不安定によって起こるという説が紹介されていました。足を骨折したあとで、変形性膝関節症になる話、筋力低下によって膝が不安定(O脚)になり、変形性膝関節症になるというのです。
 
 実は、変形性膝関節症の主原因は、荷重の偏りです。
 膝関節には内側と外側の関節面があり、両側に平均して体重がかかっている場合には簡単には擦り減りません。ところが、内側なり外側なりの一方だけに体重がかかると、すり減って変形します。
 予防には、体重のかかり方をいかに平均化するかが重要。
 
 番組では、足を伸ばす力を鍛えることで、予防になると提案していました。膝関節が安定して、体重のかかり方が平均化するからです。これは、現代医学の常識。
 
 
 もっとも、八起堂としては、足の歪みによる荷重の偏りも原因として主張したいですね。足底板(足の傾きを修正する中敷き)などを使う前に、足の歪みを治すことをオススメしたいです。
 
■腰痛
 
 今回の番組で出てきた目新しい主張は、骨盤の角度でした。腰が反りすぎて、骨盤の前傾が30度を越えると、腰痛になりやすいというのです。
 骨盤が前に傾いているというのは、背中の筋肉が緊張しすぎているからです。力み過ぎた筋肉が腰椎を引っ張って背中を反らせ、骨盤を前傾させているのです。 
 
 では、後ろに傾ければいいのか? というと、そうでもありません。
 腰の筋肉を緊張させるのは、むしろ骨盤が後ろに傾いた猫背の姿勢です。座っている時に猫背の人が、立ったら反りすぎているというのが、よく見られるパターン。
 前に傾いているのも、後ろに傾いているのも、腰の筋肉から見れば裏表の関係ということになりますね。
 
 腰痛に関しては、静止した姿勢を中心に考えるよりも、よく動かして柔軟に保つことのほうが重要です。一番簡単な対策は、歩くこと。そして、ちょっと元気な人ならフラフープのような、腰を大きく動かす運動を日常に取り入れるのが対策になりそうです。
 
 腰の緊張がどうしても取りにくい時は、鍼も有効。さらに手技で仙腸関節の固さをゆるめると、軽減する方が多いですよ…。
 と、我田引水したところで、終わります(笑)

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