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2015年3月18日 (水)

指圧は、強すぎると効かない

 「強い指圧が好き」とおっしゃる方が、時々いらっしゃいます。Massage_ojisan
「強く押せば、それだけ効くはず!」
 と考えてのことなのですが、意外にも、強すぎる押しは、かえってコリを強くしてしまいます。
 
■指圧の目的は、反射
 
 そもそも、指圧はどうして効くのでしょうか?
 昔は、押すことで筋肉の中にある老廃物を押し出すのだ、と考えられていたこともありますが、筋肉はスポンジではないので…(笑)
 現代医学的には、指圧の効果の一つは、圧迫による神経の反射です。
 
 筋肉の中には、どれだけ緊張しているかをモニターする神経が通っています。いわばセンサーですね。そして緊張しすぎれば「緊張してるぞ!」という報告を脳に送るので、脳は緊張をゆるめます。
 ところが、肩こりを起こしている人の筋肉では、そのセンサーの働きが鈍くなっています。かなり緊張しているのに、緩めろという信号が出ません。
 
 そこで、指圧の登場です。押して力を加えることで筋肉のセンサーを刺激して、強く緊張しているという感覚を与えます。すると、脳はその報告に反応して緊張を緩めるのです。
 
 で、どのくらいの強さがその反射を起こすのに必要か。
 私が普段使っているのは、沈んだ指が筋肉に触れて、軽く押しこむ程度。きちんとしたポイントに当たっていれば、それだけで患者さんは軽い痛みを覚え、緊張が解けてきます。
 その反応は、指がゆっくり沈んでゆくのがわかるくらい。
 
 
■強すぎる押しは、筋肉を緊張させる
 
 先程も書いたように、押す目的は、筋肉のセンサーを反応させること。センサーが反応する以上の力は必要ありません。
 押す力が強すぎると、筋肉のセンサーは攻撃されたと感じます。すると、潰されないようにと、かえって緊張してしまうのです。
 
 それでも押しほぐそうと力を込めて揉むと、筋肉の組織を壊してしまうこともあります。
 マッサージを受けたあと、かえって痛くなる「もみ返し」は、こうした筋肉の損傷を示しています。組織を壊しているので、腫れ上がって固くなるのですね。繰り返すと、筋肉の組織がコブ状のガチガチに変化してしまい、戻らなくなることもあります。
 くれぐれも、強すぎるマッサージには注意して下さい。
 
■効くマッサージと、効かないマッサージ
 
 もちろん、軽く押して効かせるには、適切なポイントを押すことも必要です。
 意外なことですが、ポイントは固く盛り上がった部分ではなく、筋肉同士の隙間、凹んだところにあることが多いのです。なにせ、「ツボ」というくらいですから。
 ご両親などに親孝行をされるときには、ぜひ試して見て下さい。
 
 なお、このことは、店などでマッサージを受ける場合も大事です。
 固いところを直接ほぐそうと、力任せに揉んだり押したりする施術者や、強さ自慢をする施術者は上手くないと考えていいです。
 
 押すときも、押される時も、どうぞご注意を!

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