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2015年4月16日 (木)

変形性関節症治療に関する考察

 医学書で「変形性関節症」を見ると、初期段階が「関節に変形がないが、痛む状態」とあります。考えてみれば不思議な話です。なぜ、すり減っていないのに痛むのでしょうか?
 
■関節摩耗の原因は、不正荷重にあり
 
 そもそも、関節がどうして摩耗するのでしょうか?
 突発性の関節軟骨壊死(原因不明)を除けば、関節の一部だけに力がかかる、不正荷重によるものが多いのです。
 
 関節に不正荷重を与える原因は、大きく分けて2つあります。
 
 1つは、アライメントの狂いからくる、力線のズレ。例えば、足関節の歪みが変形性膝関節症の原因になるようなケースです。
 
 2つ目は、筋肉そのものの緊張。
 肩、膝などの関節は、筋肉によって支えられ、安定しています。しかし一部の筋肉が緊張していると、骨が引っ張られて関節の運動中心がズレ、関節の荷重に偏りが生まれます。
 
 八起堂治療院では、五十肩の発生原因を、このような筋力の不均衡であろうと考えて治療しています(筋肉の習慣的緊張仮説)。
 
■筋肉そのものが原因の場合
 
 偏った荷重は、周辺組織(靭帯、関節包、歪みを支える筋肉)にも負荷をかけているはず。とすれば、関節軟骨がすり減るよりも早く、神経が多く敏感な周辺組織から痛みが始まる可能性は高いでしょう。
 また、強く緊張した筋肉は、それ自体も痛みを起こします。
 初期段階の痛みは、関節軟骨よりも、こうした周辺組織によるものが多いと考えられます。
 つまり、痛みが始まった段階ではまだ摩耗が少なく、回復可能なはず。関節の不正荷重を正すことが、治療の第一歩になります。
 
■鍼灸マッサージにできること
 
 初期の変形性関節症(関節炎)では、荷重バランスをとり、緊張しすぎた筋肉を元に戻してやることで進行を止めたり、治療できることになるでしょう。患者さんの立ち姿、動き方の観察から力線の狂いを見て、修正するわけです。 それは鍼灸やマッサージの得意分野でもあります。
 
 この分野については、さらに研究してゆこうと考えています。

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2015年4月 7日 (火)

子供の体が固くなった

 4月6日のNHK「あさイチ!」で「子供の体に異変!」というテーマを扱っていました。昔に比べて、今の子供はケガをしやすくなっているというのです。
 
1.子供の関節が固くなっている

Korobu_kodomo  筋力が足りなかったり、反射神経が上手く機能しなかったり。大人のロコモティブ症候群をもじって「子供ロコモ」という用語もできはじめたといいます。
 
 とくに問題になっているのは、関節が固いこと。動く範囲が狭く、十分に曲がらないために、ケガをしてしまうとのこと。
 
 番組では、5項目のチェック項目が挙げられていました。

・手首を上下に曲げ、甲側に70度、掌側に90度曲がるか
・腕を上げた時、耳の後ろまでいくか
・床に踵をつけたまましゃがめるか
・前屈して、指先が床につくか
・片足で5秒以上立てるか
 
 一つでもできない場合は、問題があるとのことでした。
 
2.原因は生活の変化
 
 こうした変化の原因は、昔よりも身体を動かすことが減っていることだそうです。以前は、和式トイレにしゃがんだり、水道の蛇口を力を入れて動かすことが多かったので、自然に体を動かしていたとのことです。 
 
 八起堂の個人的な意見としては、コマ回しやメンコなど、力と技が必要な昔遊びが減ったことも原因ではないかと思っています。
 
 ただ、この問題は生まれつきのものではなく、単に身体を使う機会が少ないことによるもの。気づいてからでも、意識して鍛えるようにするだけで回復してゆくそうです。お手伝いでも外遊びでも、いろんな形で遊ぶ機会を増やしてやりたいものです。
 
 
3.我が家の話

 私の小学生の頃は、前屈しても指先が床につきませんでした。先ほどの基準で見ると、子供ロコモでしたね。実際、身体をよく動かすようになったのは大人になってから。小学生の頃よりも、今のほうが身体が柔らかいです。
 使う間に改善するという、実験台になったようなものですね。
 
 なお、手足の動きに左右差があったり、極端に固かったりする場合は、関節に引っかかりがあることもありますので、注意して下さい。
 
 うちの娘も幼稚園児のころ、原因はわかりませんが左右の足で可動域に差がありました。歩くときもちょっと傾いて歩いていたものです。それに気づいてから、数回の調整を経て(得意分野!)、左右均等に動くようになりました。
 
 お子様の手足の動きに左右差が有って気になるときには、ご相談下さい。

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