実験・オカラで納豆はできるのか?
納豆に含まれているビタミンKは、骨の丈夫さと関わりがあるそうです。不足すると骨粗しょう症の可能性が高まるとか。 また納豆がつくりだすナットウキナーゼには、血液を柔らかくする作用もあることから、健康に良いとされています。
健康のために、積極的に取ることが望ましいようです。
ということで、治療院らしい記述もひととおり終わったところで、本題。
■オカラを発酵させたら?
旧日本軍では、飛行機のパイロットに納豆を食べさせていたそうです。
繊維質の多い大豆では、腸内でガスが発生し、高空を飛んだ時に腹痛を起こす可能性があったからです。納豆では、納豆菌が食物繊維を分解しているので、ガスの発生が少なくなるとのこと。
では、大豆食物繊維のかたまりであるオカラに納豆菌を働かせたらどうなるのか? 理屈から言えば、繊維が分解されて食感が変わるはず。
■納豆っぽくなりました
オカラを電子レンジで加熱した後、少し冷まして市販の納豆を混ぜました。発酵を促進するため、保温状態の炊飯器に乗せて、6時間。
オカラから、納豆らしい匂いがしてきました。
水分が少ないせいか、糸はほとんど引きません。しかし、軽く押すだけで柔らかくまとまり、しっとりしています。食べてみると、オカラ特有のパサついた感触は無く、柔らかい食感になっていました。
繊維質はたしかに分解されているようでした。
オカラでポテトサラダのようなサラダを作るときは、マヨネーズを入れてしっとりさせますが、そうした混ぜ物なしでも良い食感でした。サラダと言うには匂いが少し気になりますが。
■枯草菌パワー!
納豆菌を含む「枯草菌」のグループは、細菌の中でももっとも繁殖力の強い仲間だそうです。納豆菌はまだ穏やかな方で、強力なものになると、分解しすぎて豆の形が無くなってしまうとか。
健康に良いだけではなく、興味深いですね、納豆。
子供の自由研究にも面白いかもしれません。
| 固定リンク
コメント